ホンダの「延長保証マモル」に長期コースが導入されました。
Honda | 「延長保証マモル」に長期コースを導入<br>~新車購入時から3回目車検まで保証を延長~ https://t.co/9XYtMAHFMc
— チームMHO (@teammho) April 1, 2020
新車を買ったら当然他の電化製品などと一緒で、保証期間というものが存在します。
車の場合どこのメーカーも
一般保証が初年度登録日から3年間、または走行距離6万キロ
特別保証が初年度登録日から5年間、または走行距離10万キロ
と設定されています。一般保証というのは、車を構成するほとんどすべてのものに対する保証だと思ってください。特別保証はエンジンやミッション、ギヤボックスなどクルマの走行や安全に関わる重要な部品を保証するものになります。
エアコンやパワーウインドウが壊れると一般保証扱いになるので、3年経過してしまうと有償になります。エンジンやミッションは5年まで保証してくれる。これが自動車の大まかな保証制度です。
ホンダが扱っていた延長保証マモルは一般保証の内容を、特別保証と同じく5年間まで引き延ばしてくれるサービスでした。
この延長保証マモルが3回目の車検である、乗用車は7年。貨物車は6年まで最大延長することができるようになりました。
当然保証料金を支払って、延長保証がスタートするわけですが。いわば保険みたいなものですね。
僕が新車を買ったとしたら、この延長保証マモルには加入したいと思います。それほど、今の車は故障したらお金がかかったりするケースが多い。実例を挙げてみます。
ちょっと前に、似たような嘆きの記事を書きました。YouTubeのコメント欄でも結構手厳しいコメントを頂いていますが、事実なので改めて紹介。
あくまで実例というか、体験談です。すべての車がそうであるというわけではありません。
兄が新車で現行型のNDロードスターを購入しました。NR-Aというグレードです。出始めのNDロードスターなので初期ロットの方なのかもしれませんが・・・。
このロードスター、普段は車庫に入っていて雨風が当たらない環境下で保管されています。冬の雪がある時は乗らない。そもそもスタッドレスタイヤを持ってないので。
完全な趣味車として購入して乗っています。去年初回車検を済ませたばかりなので、4年目に突入しているわけですが、今のところ故障が3箇所発生しています。
1つ目が致命的。エアコンが効かないという故障。これが一番ショックで笑えないです。車検を取って、夏が来たのでエアコンを入れてみたら弱い・・。コンプレッサはちゃんとONになってるので、典型的なガス漏れです。
漏れている箇所にもよりますが、エバポレーターやコンデンサ、コンプレッサなどの大物部品からのガスリークだと修理費用が高額にのぼります。
一度ガスを抜いて、漏れている部品を交換、真空引きをして規定のガスを入れなおすという手順ですね。その前にガスが漏れている箇所を特定しないといけないので、現在蛍光剤を流し込んであります。
次にエアコンが効かなくなるころには蛍光剤がどこから漏れてるかを教えてくれますね。
まさかのエアコントラブル・・。これが一般保証が終わって間もなく壊れてしまいました。
続いて壊れたのがパワーウインドウ。
パワーウインドウが壊れたという動画をYouTubeにアップしたら批判殺到されました。ただ、起こってしまったのは事実です。壊れてますから。
原因はパワーウインドウのレギュレーター不良です。どこかから水が浸入したのか、ワイヤーが錆びてしまってました。
車庫に保管をしている車で、4年目の車。パワーウインドウが壊れるというケースはあまり考えにくいです。外的要素が少ないですから。実家の車庫は湿気もほとんどありません。隣に不動車となっている180SXも止めてありますが、きれいそのもので錆は皆無です。
このパワーウインドウ故障については、いろいろなご意見を頂いています。すべてのND型ロードスターがパワーウインドウにトラブルを抱えているというわけではなくて、我が家のロードスターがたまたま壊れてしまったということ。
ただ、パワーウインドウの故障ってここ数年遭遇しなくなりました。本当に久しぶりの修理だと思ったら家族の車かって。
最後にこれはまだ僕は未確認なんですが、シートベルトの警報音が誤作動を起こすとオーナーが言っています。シートベルトに関して言うと、おそらく特別保証で対応が可能だと思いますので、大丈夫かな・・。と。
いずれにしろ、早めに原因を特定しないといけません。
このように4年の間に故障が3件も発生したという車も存在します。これらの故障って、消耗部品とかそういう類のトラブルじゃありません。単に運が悪かったとしか言いようがない故障です。
今回、うちのロードスターで起こった故障を体験談として書いてみました。
新車でも壊れるんです。僕は整備の現場でこういうケースはさんざん目の当たりにしてきました。ただ、大枚はたいて車を買ったオーナー側からしてみると、立て続けに故障を起こすと憤りも感じるし、やるせない気持ちもでてきます。
それを補填してくれるのが保証延長プランです。ホンダが導入した保証延長マモルもいい例ですね。このプランに加入していればこれらすべての故障を保証してくれたわけです。
保証延長するにあたり、お金を払わないといけないわけですが、メーカーの一般保証って本当に手厚い保証ですから。入っておいて損はないです。
1件でも高額な故障が発生したらペイできてしまう保険のようなものですから。特に高級な車に乗ってる人は加入をお勧めします。高級車になると、修理代も高額になります。
安い車にはない装備も豊富に搭載されているので、それらも手厚くカバーしてくれますからね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。