故障ってわけじゃないんだけど、冬にヒーターを効かそうとすると効きがイマイチ良くない。
もしくはなかなかヒーターが効いてこない。これはいったい何なのかをちょっと考えてみました。
通常車のヒーターって言うのは冷却水の熱を利用している。エンジンを冷やすための冷却水が熱を持ってそのまま室内のヒーターコアへと導かれて熱交換されて、ブロアファンにて室内へ温風を送風するというのが仕組みだ。
このヒーターが効かないっていうのはどういう車かを考えてみた。まずはトラックなどに代表されるディーゼルエンジン。もうタイミングベルトを交換してウォーターポンプを一緒に換えたときクーラントを抜きかえるけれど、なかなかヒーターが効かなくていらいらしてくる。特に冬なんて駄目。
どーしてなんだろうと思ったんですよ。でも理由はシンプルに考えると分かった。
ヒーターが効かない車って言うのは水温が上がりにくい車とも置き換えることが出来るわけですよ。
何故水温があがらないか?それは、エンジンの熱効率がいいからということに他ならない。
つまり、すぐにヒーターが効いちゃうエンジンというのは意図的に冷却レイアウトやサーモスタットで行っている場合を除き、無駄がおおいエンジンだということですね。
逆に、冷却水がなかなかあったまらないエンジンというのはヒーターが効かない。冷却水がなかなかあたたまらないエンジンというのは、熱効率がいいわけ。つまり、無駄のないエンジン。
燃焼した熱を殆ど出力としてつかえている。無駄があるエンジンは熱エネルギーを上手く使えていないからエンジンが熱くなってすぐに冷却水が温まると。
冷却水が温まりにくいエンジンの例外として、レイアウト的な問題があります。たとえばRRだったりMR。
これはエンジンが後方にあり、ラジエターやヒーターコアは前方にある。その間を長いヒーターパイプでつなげている。冷却通路が長いからなかなか暖まりにくい。これはエンジンの熱効率云々の問題以外のケース。
そして話をかえるとトヨタのプリウス。これはガソリンエンジンにしては熱効率がいいエンジンだと振興会で聞いた。つまりプリウスもヒーターが聞きにくい車なんだそうです。
余談でしたが、ヒーターが効かない車の理由でした。ディーゼルエンジンはガソリンエンジンよりもはるかに熱効率が優れているエンジンなのです
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。