車の空調で、冬に暖房が効かないと夏にエアコンが効かないのと同じくらい困ると思います。車検の検査でも、デフロスタの機能を点検する項目があるくらい。
まず車のヒーターの仕組みから。エンジンの熱をクーラントが冷却します。エンジンの熱を吸収して温度が高くなったクーラントを室内へ導入。ヒーターコアを通過してブロアファンで暖かい風を出しています。
やっていることはエアコンよりもシンプルです。オートエアコンタイプの車は、温度センサーやちょっとしたコンピューターを取り付けて温度で風量やらを制御する仕組みです。
車の走行とはあまり関係ない部分ながら、なぜ修理が必要なのか?これは冒頭でも書きましたが車検の検査区分であること。
デフロスタというものは、フロントガラスが曇ってしまったら曇り止めをしないと視界が確保できません。ヒーターをフロントガラスにあてて曇りをとる。この機能が正常でないと車検には通りません。
レーシングカーなどはヒーターなんか必要ないから重量物であるヒーターユニットは外してしまいます。
車検にひっかかるから修理が必要なのが1つの理由。そしてもう一つの理由は単純明快です。冬に寒くて我慢ができないから。体感的なものですね。
ヒーターコア交換時期は漏れ出して車検に引っかかる・もしくはヒーターが効かなくなるといった症状が出たときになります。
ヒーターコアの交換費用はどのくらいかかるか?
ヒーターコアはアッセンブリーとヒーターコア単体での部品設定があります。当然アッセンブリーのほうが高い。ヒーターケースも一緒に付いてきてしまうから。
ヒーターコア単体なら小さいラジエターの部分を交換するだけ。ただ、工賃はヒーターユニットを全バラしないと抜けないことがあるので余計にかかります。
大体の車がインパネを全バラしないと交換できない為、思いの外工賃がかさみます。
ヒーターコア交換費用は50000円〜150000円程度になってきます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。