エンジンの中で一番要となるガスケットというとヘッドガスケットです。
ヘッドガスケットというと、オーバーヒートをしたら抜けてしまうこともあります。
このヘッドガスケットの交換時期というのはどのくらいなのか?
まず、ヘッドガスケットという部品ですが、エンジンは大きく分けて2つで構成されています。シリンダーブロックと呼ばれるピストンが入ってる大きなブロック。
そしてその上に吸排気バルブが取り付けられているシリンダーヘッド。
シリンダーブロックとシリンダーヘッドの間にはヘッドガスケットという部品で密封されています。ヘッドガスケットは、普通のヘッドカバーパッキンとは違い、オイル・冷却水・圧縮圧力など全てを密封してる部品です。
ヘッドガスケットの交換時期はいつ頃なのか?これは基本的にヘッドガスケットの性能が保てなくなったら交換といえます。
例えば、オイルが著しく漏れてきた。クーラントが著しく漏れてきた。どうも水温が上がってオーバーヒート気味、圧縮が抜けてきた。などなど。
一番多いのが経年劣化でのオイル漏れですね。滲み程度なら問題はないんですが、車検にひっかかるくらいオイル漏れが発生したら交換します。
ヘッドガスケットの交換時期は、その性能を保てなくなったらということになります。
それではヘッドガスケットの交換費用はどのくらいか?まず、ヘッドガスケットを交換するにはタイミングチェーンやタイミングベルトを外す必要がでてきます。
タイミングベルトを使っているエンジンよりも、タイミングチェーンのエンジンの方が工賃がかさんできます。
タイミングベルトやタイミングチェーンの交換よりも、深い作業になります。燃料ラインを外して、車によってはインテークやエキゾーストマニホールドを外す場合もあり、使う部品も多岐に渡ります。
それらを考慮して試算してみると、ヘッドガスケットの交換費用は5万円から20万円程度かかってきます。外車の高性能なエンジンだと費用は30万を超えることもあるでしょう。
V型エンジンや水平対抗エンジンだと、シリンダーヘッドが2つ存在します。故障している方のガスケットだけ交換する場合と左右のバンク両方交換するのでは費用が2倍程度変わってきます。
ヘッドガスケットは普通にしていればそう簡単にもれたりしません。ただ唯一ヘッドガスケットに悪影響を与えるとしたらオーバーヒートです。
エンジンの冷却系統に問題があり、オーバーヒートを起こしてしまうとヘッドガスケットが飛んでしまいます。すると、クーラントが吹き返す現象が起こります。
人為的にヘッドにダメージを与えるというとオーバーヒートになります。あとは通常通りオイルとクーラントを交換していれば、さほどトラブルを起こす部分ではないです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。