初めて触る車、エンジンというのはやはり身構えてしまいます。
慣れた車ならここがこーであそこがあーでといった具合に迷わずに仕事ができる。
ある種の手探り状態での作業。先日もホンダのシビックのタイミングベルトを換えました。
なんてことないD15Bというエンジン。オデッセイと形が似ていたから
バランサーがついてると思いきやついてなかった。
左回りのホンダエンジン。ヘッドカバーを開けないとタイミングベルトカバーが外れなかったり
ファンベルトのアジャストボルトが蝶ネジだったり惑わされまくり。
結局エンジンマウントを落とさないとタイミングベルトが外れなかったり。
たよりは整備振興会のホームページのタイミングベルト交換要項のみ。
特殊工具がない状態でいかにクランクプーリーを締めようか…。ちなみにD15Bはクランクのボルトの締め付けは
2、0kg・f+90度
つまり二キロで締め付けしてから角度締めを90度しろと。
ホンダエンジンのタイミングベルトを換えた経験のある人はご存知かと思いますが
クランクのボルトがめちゃくちゃ硬く締め付けられています。
外す時は強力なインパクトで外したが締め付けは規定トルクでしめなきゃあかんのです。
特殊工具がないのでミッションケースのサービスカバーを外してリングギヤにレバーを突っ込んで
二人がかりで規定トルクでしめました。一応トルクレンチで試したが、20kg・f以上の力を必要としました。
これで駄目ならホンダに工具を借りに行こうと思ったけどきちんと角度締めできました。
冷却水を戻してエンジンをかけた。そしたら水温センサーのカプラがあまがみしていて
エンジンがスローが下がらず、しかもエンジンチェックランプが点いてしまったので、
ダイアグモニターで消去。水漏れなどを確認して作業を終えました。
これでESシビックはマスター。簡単だったけど緊張した。
まだまだやったことのないエンジンは山ほどあるわけですが、
基本を覚えてるのでなんとかこなせるようになったものだ。整備の道は険しいが、
自分を甘やかすと技術が向上しないので頑張っていかないといけません
しかしマニュアルも特殊工具もなくネットの情報だけでもなんとかなるもんでありますね。
一番は規定トルクが知りたいんですよね
以上初めての車の整備でした。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
6G72エンジンも整備性が悪いようです。地元のディーラーさんはほとんどekとかばっかりらしくて、あとは4B系のエンジン・・。
若い整備士さんはあまり見たことないないのでしょうね。
6g72は僕も少ししか触ったことがありませんでしたね。知り合いがGTOに乗っていたので、そろそろタイミングベルトかな?と思っていた矢先に代替えになってしまいました