排気温センサーがついたら、車を草など燃えやすいものがない安全な場所に止めてしばらく冷やせって書いてありますよね?
で、ランプが消えたらディーラーまで徐行来てください。と。
最近のダイレクトイグニッションシステムでは使われなくなったセンサーですが、まだプラグコードを搭載している車では使われているセンサーでもあります。
いったい何が原因で、排気温センサーのランプがついてしまうか?
これにもいくつか種類があります。
まずは
排気温センサー自体が壊れている
次に
排気温センサーの配線が断線している
排気温センサーの本体不良や配線断線などでの点灯なら、エンジンには不調をきたしません。
問題はエンジンの不調ということです。
何でセンサーが点灯するのかというと一気筒死んでいる確立が非常に高いんです
業界用語で
片肺
といいますが、多気筒シリンダーの場合はどれか一つでも死んでいたら、排気温センサーがつきます。
たとえば4気筒エンジンで1気筒死んでいるとします。
実質3気筒で動いているわけですが、その間も死んでいる気筒には混合気が送られて、燃焼することなく混合気のままエキゾーストのバルブより排気管へ入っていきます。
その燃えていない混合気が触媒の熱で過熱されて燃えて、触媒の中で燃えるもんだから触媒の温度があがります。
それを触媒についている排気温センサーが感知して、ランプをつけるという仕組みなんですよ。
まぁ十中八九
点火系のトラブルですね。
たとえば一気筒だけ、プラグがかぶっちゃって火花が飛んでいないとかプラグコードがリークしてしまっているとかです。
火花が飛ばないもんだから、インジェクターより供給された燃料がそのまま排気管へいって、排気管で燃えてしまうというわけですね。
排気温センサーがついてしまったら、エンジンをかけている状態で軍手を2重くらいにはめて一本ずつプラグコードを抜いて見るという簡易点検もあります。
※感電注意です
正常な気筒のコードを抜くと、エンジンの回転はさらに落ちて止まりそうになります。
でも、一発死んでいる気筒のコードを抜いても何にも起こらないはずです。
それで死んでいるシリンダーを見つけて、プラグ、プラグコードの点検をしてみてください。
これが排気温センサーのトラブル解決法ですが、それ以前の話もあるのでこれもチェックしてみてね。
あなたの車の排気温センサーの警告ランプの球は生きているか?
重要なときに球切れを起こしているなんて事もありえます。
見分け方はいたって簡単。
イグニッションキーを、セルモーターが回る寸前まで鍵を回すとこのように警告灯がいっせいに点灯しますよね?
これは警告灯球切れをチェックするためのものなので、このときに排気温センサーやそのほかの警告灯のたまが切れていないか確認しておきましょう。
球がきれていたらメーターを外さないと球を交換できない車が多いからかなり面倒くさいよ。
それでは本日は排気温センサーについてでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。