世の中にはなかなか大変な作業もあるものだと、毎回発見させられます。
ウォーターポンプの交換作業ですが、タイミングチェーンの車だとウォーターポンプは補機ベルトで回すので、タイミングベルト装着車よりは作業がシンプルな場合が多いです。
しかし中にはこんなに分解しないとたどり着けないの?っていう車もあります。今回はそんな車の話。
車はトヨタのエスティマで、GSR55Wです。
このエスティマに搭載されているエンジンが、V型のエンジンで2GRを積んでいます。
タイトルに書いたように、ウォーターポンプの交換が15.5時間という指数が設定されています。4WDです。2WDは14.4時間です。
たまに整備指数って大げさな場合もあるし、そうでない場合もあります。いずれにしろ身構えてエンジンルームを開けるとこの状態。
うわっ!
結果的に、15.5時間という整備指数はあながち間違っていないなと。
手順としてはバンパーを外して右のヘッドライトを外して、コンデンサーも邪魔だし、オルタネーターも邪魔。
そのあたりをバンバンと外さないとたどり着けません。
ここまで分解してもまだ折り返しに来ていません。
ラジエターやコンデンサー、コアサポートを外すとようやくエンジンを真正面から確認できます。
ここからさらにエンジンマウントを外しての作業です。
このさらに奥にウォーターポンプがいます。
やっとウォーターポンプが外れました。
GSR55のエスティマは、ウォーターポンプを交換するのであれば、一緒にオルタネーターも交換したいしベルトテンショナーやアイドラーなども交換したいですね。
オルタネーターはクラッチが入っているタイプなので、古くなってくると異音が出てきます。
どのみち外さないとウォーターポンプにたどり着けないので、だったらリビルトに交換するのがベストだと思います。
これを
ここまでばらさないとできないので、15.5時間っていうのは本当だなと思いました。
エンジンを降ろしてやるのかなとも思ったんです。
でもエンジン脱着の整備指数はやっぱり15.5時間です。(4WD)
同じ指数かよって突っ込みたくなりますが、エンジンを降ろさなくても作業は可能だということを伝えておきます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。