グリスアップの重要性というタイトルで本日はお話をしたいと思います。
まず、普通の乗用車に乗っている人であれば、グリスアップとはなんぞや?とお思いの人もいるかもしれませんね。
グリスアップというのは、グリスガンで、グリスニップルにグリスを詰め込んでやるというもの。
グリスニップルはさまざまなシャーシ部分に取り付けられています。そこには、定期的にグリスアップをして新しいグリスを詰め込んでやらないといけないのです。
乗用車にはあまりグリスニップルは見かけませんが、大きい車には必ず付いています。
大型トラックを例に挙げると、グリスニップルが付いて、グリスアップが必要なところとしてプロペラシャフトのクロスジョイント、プロペラシャフトのスプライン部。リヤのリーフスプリングのシャックル部分。
フロントのハブナックルの結合部分などなど。他にもドラックリンクなどについていたり、いろんな所についています。
例えば、車検の時にはガタというものをチェックします。プロペラシャフトを題材にすると、プロペラシャフトにまずは異常がないかを確認。そして、クロスジョイントをゆすってみます。
ここでガタが発生しているようならクロスジョイントを打ちかえるか、プロペラシャフトを交換しないといけません。
プロペラシャフトは、ミッションからデフをつなぐ中空パイプで、かなりの高速回転になります。
プロペラシャフトが破損すると死亡事故につながりかねないほど重要な部分なのです。
そこのガタを確認しますが、これが大型トラックになると、グリスニップルが付いていてグリスアップを定期的にしてあげないと、ガタが発生してしまい危険なのです。
ハブのナックル接合部も同じことが言えます。フロントハブベアリングのガタをチェックしようとタイヤをさすってみる。ガタがある。でもベアリングではなくて、接合部。
ここにもやはりグリスアップをしないといけません。とまぁグリスアップというものはとても地味なんですが、かなり重要な整備なのですよ。
因みに整備リフトにもグリスアップするニップルが付いているものもあります。
グリスの交換なんか今時流行らないと思っていますか?
大型位になるとハブのベアリンググリスは車検の時に入れ替えていますグリスというものは、定期交換油脂に当たるのが本当なんですよ。というグリスアップのお話でした
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
昔々のサンバーのキングピンやセンターアームのブッシュにも
ニップルが付いていて給油してましたが、
キングピンのがたをごまかすためにたっぷり入れて車検を
ごまかす1年上の先輩がいました(笑)
あまり酷いガタは無理なので交換ですが、私に丸投げ・・・
サンバーのキングピンは僕は交換した経験はないんですが、錆びて抜けないとよく先輩が言っていました。
K77というサンバーが、僕が整備した中で一番古い部類ですね。でもキングピンは無事でした。
給油をサボったサンバーは必ずツケが来て
ガタが来た物はベアリングが偏摩耗していて手で叩くハンマー程度では外れません。
ベアリングの部分に水が入って錆びてます。
エアーハンマーで叩き出すか、プレスのお世話になりますが
ベアリングのダメージが大きくキングピンだけの予定が
ベアリングも交換で整備代高騰コース行きです。
キングピンを使っている車は減ってきましたからね。
先輩も大変だったって言っていました。
お世話になります。この記事を見て自分でプロペラシャフトにグリスアップしました。
しかし、問題発生でスリーブヨーク部の伸縮するところが1cm以上伸びていることに気付かずにグリス入れすぎてしまいました。。。
静かに走ってみたところ異音等は感じられなかったのですが、まずいんでしょうか?
グリスを入れたらその分内圧で押し出される構造になってます。おそらく回転する間にグリスが飛び散って元の位置まで戻ってくるとは思います。
車体側はグリスが結構飛び散りますけど・・。