お客さんが乗っているゴルフ6です。
1KCBZという型式のものなんですが、アイドリングで下廻りからガチャガチャ音がするということで入庫してきました。
症状は完全暖機後でスローが下がった時点から発生。なんだかメーターの奥から何かが振動しているような音が聞こえて来る・・
かと思ったら運転席の足元からも聞こえて来る・・。
エンジンルームをいろいろと点検してみたが、特に異常はなし。メーターの裏は作業的に一番最後にしておこうと、車の下を点検することにした。
アイドリング時に室内にカタカタ音がする。
ちょっぴり怪しげなアンダーカバーを外してみると、原因がわかりました。
ゴルフ6ですが、燃料のパイプがアンダーカバーの上を通っていました。
その取り付けがガサツなんですよ・・。こんなんでいいんかい?高級車・・
燃料パイプがフレームの中を通っています。
問題なのはこの空洞のフレームを燃料パイプが通っているんですが、固定されてない。
それどころかスポンジなどの吸音材も何もないんです。
これがアイドリング時の回転数で、振動を引き起こしていた。
燃料パイプがボディに干渉してカタカタカタカタ音していたんです。
フレームの入り口にはスポンジがあって、固定されているんですが経年劣化で隙間が出たりするわけですね。
そうなってくるとフレームの中でカタカタ音を発生させていたと。
空洞のフレームの中に吸音スポンジをうまく設置して作業終了しました。
ドイツ車ってその乗り味とか絶賛されるでしょう?でもこういった何だか詰めが甘いような部分を見てしまうとたまにガッカリします・・。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。