純正のエンジンオイルって、進んで買う方ではなかったのですが、興味があったので買ってみました。
新型のシエンタのハイブリッドに新車充填されているエンジンオイルです。
このオイルは出たばかりではなくて、M15Aのハイブリッドが搭載されたヤリスが登場したときに、新開発されたオイルです。
ヤリスで一番燃費がいいのはハイブリッドのXというグレードで、WLTCモードでリッター36kmを達成しています。
このヤリスに新開発して搭載されたエンジンがM15A-FXE。そして新車充填されたオイルがこちらも新開発された0W-8というエンジンオイルです。
ヤリスハイブリッドのパワートレインである、M15A-FXEはその後アクアやシエンタなどにも搭載されているのです。
ヤリスハイブリッドはトヨタの中で、一番低燃費のモデルです。いわゆるトヨタが威信をかけて作り上げた超低燃費カーです。
その後に出てきたホンダのフィットよりも燃費の性能では、実用燃費ともにワンランク上に仕上がってます。
次期プリウスは走行性能やスタイリングにシフトしてきました。トヨタにとって、燃費を追求するのはヤリスの役割になったんだと思います。
そんなトヨタが満を持して作り上げたエンジンがM15A-FXEというわけです。
もちろん低燃費性能を追求するために、オイルも新開発した。それが0W-8というエンジンオイルです。
このオイルのスペックですが、全合成油です。
トヨタのHPを見てみると
ベースオイル 全合成油
トヨタ車のエンジンのために特別に開発された高品質なオイルです。
低粘度のオイル品質規格「JASO GLV-1」認定を取得
低摩擦化を実現し、ハイブリッド車の燃費向上に貢献トヨタHPより引用
このように記載されています。
ただし、全合成油と100%化学合成油はちょっと意味合いが違います。
オイルメーカーが作り上げている100%化学合成油っていうオイルは、エステル系のエンジンオイルです。
全合成油はPAOや高度水素化分解基油などをベースに作り上げています。
しかし、トヨタの中では最高峰に位置するGRのオイルも全合成油と記載してあるので、このオイルがどのように配合されているかは不明です。
トヨタの中では唯一無二の0W-8という低粘度です。GRオイルのラインナップにもここまで低粘度なものはありません。
0W-8という粘度は、日産と三菱の軽自動車、ダイハツのKFエンジンにも設定があります。
トヨタはそのあとに出てきたオイルです。
ここまで低粘度にする理由は、やはり燃費追及によるところが大きいのではないかなと。
オイルの粘度すら、エンジンにとって邪魔になるということですね。
その割に油膜はきっちりと保持しないといけないので、ベースオイルは全合成油以上出ないと成立しません。
オイルフィルターも適合のドライブジョイを買ってみました。
オイル交換をしたら、純正のフィルターを分解してろ紙がどのようになっているのかの確認もしてみたいと思います。
これだけサラサラしているオイルなので、フィルター側もろ紙が若干なりとも違ってるのじゃないかなって。
オイルフィルターの適合をみると、多分従来のフィルターであってもネジピッチやパッキンは同じっぽいので使えるものがあると思います。
でも適合を調べると、汎用フィルターには種類が少なかったので。フィルター側にも何か秘密があるのかな?
今年中に一度オイルを交換する予定ですので、楽しみです。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。