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ディーゼルエンジンかからない グロープラグとは?

先日、近所の地域の会合があり、出席したところ

隣の外国人より、相談を受けた

「実はワタシの車調子悪いですよ。」

「車は何乗ってましたっけ?」

「三菱のデリカなんですけど、朝エンジンかかりずらいです」

「ははぁーんグロープラグがいかれてるんですよ!きっと!」

「グロープラグ?」

ここで、グロープラグについての説明をします。

まずは引火点着火点というものから。

ガソリンに火をつけると、すぐに火がつきますね?これが引火

では

ガソリンを鍋に入れて暖めていくと、ある一定の温度になると自然発火します。コレが着火

ガソリンは引火点がー40℃くらいです。
つまり、-40℃までなら、火をつけると燃えます。

ガソリンの着火点はたしか300℃だったかな・・?
乙四の危険物を取ったのは5年も前なので忘れましたが、
そのくらいだね。300度くらいまであっためると自然に燃えるんです。

通常ガソリンエンジンは、この引火点を利用して、ガソリンと空気の混合気に
スパークプラグで火をつけて、燃料を燃やしております。

ではディーゼルエンジンはどうか?

燃料は軽油ですね。
軽油の引火点は40℃。40℃まであっためないと火をつけても燃えません。
着火温度は250℃以下くらい。250度くらいまであっためれば燃えます。

ディーゼルエンジンは、着火温度を利用しているエンジンです。
プラグはついていません。
シリンダーで軽油を圧縮して圧縮して、着火温度付近まで、温度を上げます。
そして自然発火して燃料を燃やしております。

問題のグロープラグとはなにをするのかというと?

簡単に言えば、燃料をあっためるような役割ですね。
冬なんかなかなか着火点まで到達しないので、あらかじめ燃焼室をグロープラグがあっためておくのです。
一回かかっちゃえば大丈夫なんで、その朝の一発目はグロープラグの役目なのです。

インパネには
こんなかんじで表示されます。


一番右のくるくるマークがグロープラグのマーク。

キーをイグニッションオンの位置に回すとこのグローのマークが点灯します。
で、このグローの警告灯がきえるまでセルをまわさないようにします。

そうすると燃焼室が暖まってるのでエンジンがかかりやすい。


こんな感じで消えていきます。

グローのランプが消えたらセルをスタート。

軽快にエンジンがかかります。

冬なんか、ディーゼルエンジンはすぐにエンジンをかけようとするとセルがたくさん回って
なかなかかかりませんよね?
でもこのグローの予熱をするとすぐにエンジンはかかります。

チョウさんの車はこのグローがあやしいと思い、アドバイスしました。

ワンポイントアドバイスとして、

軽油と灯油は非常に似た性質を持っております。

軽油車に灯油をいれてもエンジンはかかります。違法だけど。噴射ポンプいかれるけど。
で、灯油といえば、家庭のストーブ。

ファンヒーターなどで、

「速暖」

という機能がついているヒーターありますよね?
これは電気代を食います。

なぜかというと、灯油の引火点は40℃付近です。
つまり、速暖機能のついているファンヒーターモードにすると、

つねに電気を流して灯油を40℃付近まであっためているのです。
だからいつでも引火点の40℃に達しているためにすぐにストーブがつきます。

その暖めている電気代がもったいないよね。

普通のヒーターはスイッチをいれてから火がつくまで時間がかかるでしょう?
あれは灯油を引火点まであっためているからなんです。
だから速暖機能のついているストーブは、いっつも灯油を温めっぱなしだから
電気代がかかったりするのでした。

ワンポイントアドバイスでした。

冬に始動性のわるい、軽油車のオーナーのみなさん、
一度グロープラグをうたがってみてくだされ。

ディーゼルエンジンはグローですが、ガソリンエンジンの始動制を左右するのは
スパークプラグです。MHOショップでは格安の高性能

スパークプラグ

たくさんラインナップしております。ぜひお試しあれ。

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