インプレッサに乗ってるお客さんから、
「この前ガキっと音がして、その後ランプが点灯しておかしくなった」
というちょっと難しい相談を受けました。
GJ7です。入庫時は、何も異常が出ていません。普通に走行ができていますし、何のランプも点灯していません。
診断機が古いものしかなかったのですが、とりあえず故障コードを調べてみました。
すると、内容がここまでしか出てこなかったけどP2746というコードが入っていました。
この時はちょっと即答ができず、代車もないし現在進行形で不具合が出ているわけではないので、ガキっと音がした?
下廻りを点検しました。
足廻りにガタつきもないし、目視で異常はなかった。
お客さんは、この後すぐ用事があるということなので、とりあえずこのままの状態で乗って帰り後日預かることにしました。
その日の夜、調べてみました。
P2746はCVTのダイアグコードでした。
さらに詳しく調べていくと、このP2746が出る時の不具合として
・発進性不良。
・ロックアップクラッチ締結時にショックがある。
・シフトセレクト時にショックが発生する。
この3つが整備書に記載されています。
古い診断機でフリーズデータを読み込んだ時は
水温34℃でエンジン回転2289rpm、車速は0km/hの時に不具合が発生したということなので、まさに発進時のシフトセレクト時にショックが発生したものだと思われます。
その時に、ログを保存してコードを一旦消去しておきました。
このP2746が検知される条件として
・プライマリ回転センサーの出力信号が断線、またはショートしている
・プライマリ回転センサーの不具合
と2つに分けられます。
もし、センサーの出力信号が断線、ショートしているのなら比較的すぐに警告灯が点灯するものだと想像します。
この時に若干のテスト走行もしたし、何トリップかのテストをしておきましたが再発しなかったので、想像するにセンサの不具合が出始めているのかなと。
CVTに刺さっているセンサを見回しましたが、整備書をみるとミッションを下さないとダメなようです。
どうやら目の前にあるセンサ達ではないようですね。
本当にミッションを下さないと交換ができないかはわかりませんが、修理する日に備えて準備をしておこうと思います。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。