たまにエンジンがかからなくなるということで、入庫してきたミラジーノ。
過去の整備歴をみてみると、セルモーター、バッテリー、IGスイッチは交換されています。
入庫されてきた時に試してみたら、症状は全く出ず。
エンジンがかからない時の症状を聞くと、セルモーターが回っていなかったというのです。
セルモーター本体は交換されているし、特に他に異常も見当たらない。
何がいけないのか?ずっと試してみましたが、一発でセルモーターは回ります。
と、僕も何度か試してみましたが症状変わらずで、同僚メカニックにおまかせし、他の仕事に当たっていました。
すると、原因がわかったというので、聞いてみたらびっくり。
わかります?Dレンジに入っているのに鍵が抜けてしまいます。
僕も試してみましたが、どうやらこの車、シフトロックに問題を抱えているようで、シフトロックがうまくかからない条件がありました。
その条件下であると、キーがどこのポジションでも抜けてしまうんです。
原因を推測していくと、シフトロックに問題がある。
エンジンを停止して、PやNレンジ以外でキーを抜いてしまった。
再始動を試みようにもかからない。
こういうフローだろうと。現車に問題があるところはこのシフトロック系統だけなので、納得。
とりあえず気をつけるべきポイントはわかったので、お客さんに伝えると、代替えを検討しているのでそのまま使うという判断になりました。
よくぞ原因を突き止めてくれました。さすがの整備士Tでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。