車検の検査の中に排気ガステストがあります。COとHCの濃度をエンジンの完全暖機状態で計測、基準より上回っていると検査不適合となるものです。
近年の車は電子制御化されて、緻密に燃料をコントロールしているので排気ガステストで落ちるほうが珍しいと言えます。キャブレターの時代だと、セッティング次第ではすぐに濃度が変わってしまう。ですがキャブの場合絞ったりすることができるので、ある程度調整がきいたんです。
それがインジェクションになると、完成検査時に排気ガスが基準値をうわまっているとゲゲゲとなってしまいます。
排気ガスが濃くなる原因って何?
ガスが濃い場合、まず最初に考えられるのがプラグの状態です。ちゃんと火花が飛んでいるようであっても、実際に失火している時がある可能性があります。
まず第一に試してみるとするとプラグの交換が真っ先に考えられます。実際にプラグを変えたら嘘のようにガスが落ち着く場合もあります。
最初に試すべき課題はプラグの交換です。
今の車ってどのように燃料を制御しているかというと、フィードバック制御をしています。
O2センサというセンサをエキゾーストに取り付けて、排気ガス中の濃度に対して電圧を変動させECUに伝える。その電圧を元にECUが燃料を増減して噴射を制御しています。
O2センサの特性がずれていると、やはりガスが濃く出てしまいます。これはO2センサがきちんと動いているかOBDのデータモニタでモニタリングしながら診断していく必要があります。
ちなみに触媒の前と後でセンサを2つ使ってる車もあります。上流と下流でどの程度差があるかをさらに細かくしらべているわけですね。
ただ、O2センサ高い車は非常に高いです。
ちょっと考えればわかるのですが、バルブタイミングのずれやバルブクリアランスの不良でも排気ガスは変わってきます。
どちらも混合気がちゃんとしたタイミングで適切な量が燃えなくなるので、当然ガスがたくさん出てしまう。
これはエンジンがくたびれていたり、たまにタイミングチェーンが伸びてきたりすると起こる可能性があります。
ここから先はそこそこの費用を覚悟しないといけないかもしれません。
ここからは本題で、燃料の添加剤を入れるとどの程度排気ガスが変わるのだろうか?ちょっと興味があるんです。そこで今度テストしてみようかなと思っています。
ドナーはインジェクションである程度ガスが濃く出てしまってる車。
これに各種燃料添加剤を入れてガソリンが空になるまでの間に、ガスがどの程度変化していくのか?
逆にいうと、もしユーザー車検に持ち込む際、ガスが心配ならこの添加剤を入れれば効果的だ!というものがわかってれば心強いですよね。
そんなわけで今度ドナーを探して、インジェクタークリーナーやフューエルワンなどでどの程度変化するのか?YouTube動画を作ってみようと考えています。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。