久しぶりにターボ交換の依頼が入り、費用を抑えるためにリビルトターボを取り寄せました。
最近のリビルトターボはどうなのかなと、取り付け要領書を読んでみたらちょっと驚きました。
取り付けの際にはエンジン内部のフラッシングをアイドリングで半日から1日実施してくださいねとの記載がありました。
リビルトターボのメーカーによっては、フラッシング剤を同梱してくれる会社もあります。
さすがにアイドリングで半日から1日のフラッシング実施というのは驚きました。
目次
ターボ交換でエンジンフラッシングが必要な理由
もともとターボ交換の際に、エンジンフラッシングが必要だということは認識している人もいると思います。
というのも、ターボが壊れる原因の多くはオイル管理の不備です。
壊れた原因を改善しないまま、新しいターボをつけてもまた壊れてしまいます。
取り付ける前に、その原因を改善してくださいね!というのがリビルトターボメーカーの言い分です。
オイル管理の不備でターボが壊れたのなら、それを直さないと駄目です。至極まっとうなことですよね。
では具体的に何をするかというと、オイルラインの洗浄です。ターボって、オイルによって潤滑されています。その油路が非常に狭い。
つまり、オイル交換を怠っていると、オイルの性能劣化ももちろんのこと、スラッジが堆積してしまいます。このスラッジが油路を詰まらせてしまう。
この辺りをフラッシングすることが必要です。
さらには、ターボのシャフトが焼き付くと、羽の部分がタービンの壁に接触してきます。すると、羽が削れてきてしまい鉄粉がパイピングに付着します。
これまたそのままの状態で装着すると、新品ターボの羽やシャフトを傷つけてしまう。
ターボを交換する時は入念な油路とパイピングの清掃が必須になります。
エンジンフラッシングを半日~1日やっても大丈夫?
それよりも気になるのは半日~1日という超長い時間アイドリングでフラッシングしてねという説明です。
もちろんフラッシングする時は、古いターボを外す前に行います。
とはいえ、1日なんていう時間をアイドリングし続けるっていうのは相当なものですよね。
ボンネットを開けながらアイドリングし続けたとして、夏だったらかなり大変です。電動ファンが回るのでオーバーヒーはしないだろうけれど・・。
そこまで入念にやらないとまた壊れるよ!という強い意志を感じますね。
僕もターボの交換を数えきれないほどやってきましたが、最初の頃はフラッシングをしてませんでした。
その時のリビルトターボの説明書にはフラッシングをしなさい!という指示がなかったので、パイピングなどの洗浄だけで、あとはオイルとフィルターを交換していただけの場合もあります。
しかもその車はターボを3回も壊したほどのいわくつきオーナーです。オイルを換えないんですよね。そしてまたターボを壊す・・・。
そう簡単には壊れたことはないけれど、壊れる事があるんでしょうね。
今ではちゃんとフラッシングを行ってから交換しています。
ターボにとってオイル管理は肝になるので、早め交換をお願いします。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。