ホンダ フィット
型式 GD4
フロントのハブベアリングを交換したのでレポートします
フィット GD4 フロントハブベアリング交換。
事の経緯はもちろん異音。もうひどい音でした。
早速作業開始。まずはタイヤを外してリフトアップ
この車は山間地で使われているためサビがひどい。
ハブのロックナット32mmを外す。
続いてタイロッドエンドの割ピンを外してナックルから切り離す
固着しているのでハンマーでナックルをアテハンしてひっぱたくと外れる
さくさくいきましょう
キャリパーを外す。17mmを2本
ブレーキローターを外します。ハブにネジどめされているのでネジを外してからね
スライディングハンマーでハブを引っこ抜く
やっぱりベアリングのインナーレースがハブに残ってきた
もうちょっとでナックルが外れます
ABSの車輪速度センサーを外す。10mm。だけどサビで固着して抜けない。
ロアアームをナックルから外す。ピンを抜いて17mmを外す
ここも大抵固着しているのでアテハンしてひっぱたく。
あとはストラットを切り離せばナックルは外れるけど、ABSのセンサーが外れないので配線ごと外すことに。
エンジンルームのブレーキオイルのタンクの下にあるオレンジのカプラー
ストラットを切り離す。17mmのボルトナット。2つ
これでナックルが外れた。この状態でようやくABSのセンサーを外せました。
まだ折り返しじゃありません
ハブにくっついてきたベアリングのインナーレースをプレスで外す
インナーレースを抜いています
さあベアリングを打ち替えるぞ。と、思ってバックプレートを外そうとしたらショックドライバーでも外れない。
仕方がないからこのままアタックすることに
まずはスナップリングを外す。こちら側へベアリングを抜いていきます
適当なソケットで裏からベアリングに当ててプレスで抜く。抜くのは簡単。
サビは恐ろしいもので、バックプレートも外せないし、裏側のドライブシャフトのガイドになるカラーも外せない。
しょうがないからこのままアタック。だけどうまい位置に収まらない
古いベアリングをあてがいながら、ある程度までプレスでハブベアリングを圧入していきます
あてがえるものを変更して終点までベアリングを圧入
スナップリングを入れる
続いてハブを圧入する。この時、裏のベアリングのインナーレース部分を抑えながら圧入しないと
ベアリングがダメになるので注意
ベアリング交換完了。手で回してスムーズに回ること
あとは車両に戻す
ハブのロックナットを交換します。ハブロックナットの締め付けトルクは
181N・mもしくは18,5kgf・m
そんなにビックトルクじゃないので中くらいのトルクレンチで十分
ロックナットをかしめる
あとはタイヤをつけてテスト走行して終了
フィット GD4 フロントハブベアリング交換でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。