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燃料電池車のFCV

トヨタから燃料電池車で、初の市販車となるミライが間もなく売り出されますね。この車両はFCVという名前でコンセプトカーとして、いろいろなモーターショーに出展されていました。それがいよいよ市販です。まだまだハードルはたくさんありますけど大いなる一歩ですね。

まずは、燃料電池車ってどんなものかというと、燃料となるのは水素です。水素を車に備え付けているタンクに充填して、その水素が酸素と結びつくときに発生する電子を電気エネルギーとして取り出すわけです。電気エネルギーなので、中身はEVと同様でモーター駆動ですね。

EVと既存のガソリン車などのいいとこ取りをしているのが燃料電池車ということになります。ただやっぱり問題はその燃料のインフラ設備が少ないということ。燃料は前述した通りに水素なんですが、水素ステーションなんかそれこそ見たことすらありません。調べてみたら、2014年現在ではまだ全国に17カ所しかないそうです。それもほとんど関東域。そりゃ田舎では見かけないはずです。

ちなみに、FCVは水素を満タンにして走行できる距離が700kmほどらしいので、近くに水素ステーションがあるかぎりはガソリン車などと同様の使用が可能だといえます。水素充填時間はおよそ3分だそうで、これもガソリン車と同じくらいですね。

今のEVは急速充電を30分とか1時間というレベルなので、エネルギーを充填する時間は圧倒的に燃料電池車の方が早くてメリットがあります。では、水素は一体いくら位なのか?大体1立方メートルあたりで10kmの走行が可能だそうで、約150円なんだとか。10km走るのに150円が必要になるということなので、今のガソリン車と同じかそれよりもエネルギーコストは高いかもしれません。ガソリン車は低燃費になってきましたからね。もっとエコな車だということで、水素代金も安いと思っていたら意外にも高かった。ランニングコストはかかりそうです。電気自動車であれば、1000km走るのに電気代が2000円前後程度ですが、燃料電池車だと1000km走るのに15000円かかる計算になります。そう考えるとランニングコストは圧倒的に電気自動車に分がありますね。

そうやって考えると、僕はやっぱり電気自動車がいいかなと現段階では思ってしまう。やはりランニングコストが安いということがうれしいことですからね。ただ、FCVの場合だと、リチウムイオン電池に代表されるバッテリーの劣化がないということで、航続距離が極端に短くなるということは考えられない。長く使うのであれば燃料電池車もありだということですね。

それにしても車もどんどんと進化してきましたね。僕はとりあえず次に買う車としてEVを検討しているので、こうやって新しいものが出てきてくれるのはうれしいことです。

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