エンジン

カーボンが付着したピストンをWAKO’Sのフューエルワンに漬けて1週間したらどうなるか?

燃料添加剤の中で一番人気のあるものというと、こちら。

ワコーズのフューエルワンです。

燃料添加剤の役割って様々です。

きちんとしている商品であれば、PEAというポリエーテルアミンが配合されています。このPEAの濃度によって、価格が変わってくる。

PEAの働きは何かというと、エンジンのカーボンデポジットを除去する役割です。

ハイオクガソリンには、エンジンの清浄性があるとされてきましたが、それは昭和シェルのハイオクだけでした。つまりハイオクを入れていても、エンジン内部にカーボンは溜まっていきます。

さらに最近のエンジンは直噴エンジンを採用しているので、通常のエンジンよりも空燃比制御が複雑でカーボンがより溜まりやすい。

現代のエンジンにはもはや必須アイテムであるのが燃料添加剤です。実際に各自動車メーカーの純正部品でもそれぞれラインナップしている位です。

燃料添加剤って入れたらなんとなく気分はいいけど、その効果って目に見えずらいです。そこで今回は一番人気とされるワコーズのフューエルワンを使って実験してみました。

実験対象は壊れた2サイクルエンジンのピストン

目に見える実験をしたかったので、ちょっと小さめのピストンが欲しかった。

壊れた農業機械用のエンジンをもらえたので、このピストンを取り出しました。

ちなみに2サイクルエンジンです。

この壊れたピストンを使って実験をしていきます。

実験方法はシンプルです。フューエルワンにそのままピストンを漬け込んで放置するというもの。

本来なら燃料添加剤はガソリンタンクなどに入れて使います。

燃料タンク満タンに1本入れるような使い方をしますが、今回は原液にそのままピストンを漬け込むことにしました。

このピストンがどれだけの変化をするのか?

この状態で1週間放置してみました。

3日経過後の状態

こちらは3日経過した状態です。フューエルワンもどす黒く濁ってきているのがわかります。

汚れは落ちているようです。

結構きれいになっているようです。

WAKO’Sのフューエルワンに漬け置きして1週間後のピストン

というわけで、1週間経過しました。

ピストンを引き上げて状態を確認したいと思います。

フューエルワンって、どろどろしてる液体です。

残ったフューエルワンは真っ黒です。これだけの汚れが1週間で落ちているという事になります。

どうでしょうか?

ピストントップのガッツリと焼けこげている部位に関しては除去しきれていないものの、そのほかの部位は随分と奇麗になっていると思います。

ピストントップに関しては、燃料に混ざった添加剤を吹き付けて爆発させていった方がとれるかもしれませんね。

本来ならそういう使い方です。

ピストンスカート内部の汚れはほぼ落ちていると思います。

ピストンリングも心なしか動きが軽くなっています。

本当はもう一基同じピストンがあれば、キャブクリーナーを吹きかけてどの程度汚れが落ちるのかも点検したかったんです。

でもまあフューエルワンは確かにエンジン内部の汚れを除去する効果があるという事がわかりました。

引き続き1ヶ月程度放置してみようと思います。

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