東南アジアで販売している三菱の車の中に、エクスパンダーというものがあります。
エクスパンダーもかなり魅力的ながら、その上位モデルにエクスパンダークロスという車があります。
今回、このエクスパンダークロスがマイナーチェンジをしました。まずは、その外観を見てください。
eKシリーズに代表される三菱のダイナミックシールドというフェイスを採用しています。一目で三菱車とわかりますね。
5ドアの7人乗りです。
インドネシア向けの車となっていますが、どうですか?かなり魅力的な車だと思います。
このエクスパンダークロス、さすがは東南アジアで使う事を前提なので、最低地上高が高い。
アウトランダーの最低地上高が190mmなのに対し、エクスパンダークロスは225mmもあります。結構高いです。最低地上高が高いと、悪路や雪道などが安心できます。
その分高速安定性は損なわれますけど。
エクスパンダークロスのサイズは、全長4475mm、全幅1800mm、全高1700mmです。
カローラクロスのサイズは全長4490mm、全幅1825mm、全高1620mm。大きさが何となくイメージできましたか?
この車のユニークなところは5MTのおマニュアルミッションの設定があるということ。
昔の三菱好きの人ならパッと思いつくのが初代RVRですよね。
RVRという車、マニュアルもあったしかなり凝った車でした。エクスパンダークロスはその血統を受け継いでいるような気がします。
エクリプスとは違うんですよね。
インテリアのデザインもいいですよね。
この車の最大のポイントは価格です。インドネシアで販売されている価格は日本円にすると、206万円~221万円です。
昨今の日本で販売されている新車から考えると、かなり安いですよね。ノア・ヴォクシーが500万に迫る時代において、250万円ほどでこの車が乗り出せるとしたらどうでしょう?
7人乗りクロスオーバー。マニュアルの設定もアリ。
今、日本ってどう思いますか?
円安でガクーンと来ています。そしてそもそもGDPは軒並み下降中。経済大国と言われた日本は今は見る影もありません。
その割に、物価は変わらないどころか上がっています。
簡単にいうと、日本人の給料は上がっていないのに、物の値段が上がっていると。今作られている日本車って、もはや日本人が気軽に買える値段ではなくなってしまった。
よく覚えてるんですけど、2代目のステップワゴンがデビューした時に、うちの奥さんが新車でFFのステップワゴンを買ったんです。その時下取りを差し引くとコミコミ210万円で買えたんです。諸費用等全部込みです。
ステップワゴンが。今のステップワゴンは一番安いFFで299万円からです。乗り出そうとすれば、軽く300万円オーバーです。
その間自慢ではないですが、僕の給料は対して上がってませんからね。
そうやって考えていくと、日本人が手軽に買える車って、東南アジアをターゲットにした車が価格的にベストマッチしてきている。
そこで、エクスパンダークロスを日本で販売すれば、かなり売れると思うんです。
何故それをしないのかが不思議でしょうがありません。
ある程度日本の基準に手直ししたとしても、今の三菱のラインナップを見るとちょうどすっぽりはまる車です。導入しない手はないんですけどね。
1.5Lエンジン搭載の7人乗り、しかもマニュアル設定あり。それが200万弱からのスターティングプライス。
こんなに魅力的な車を三菱は持ってるのに、もったいないですよね。
今からでも遅くはないので、是非日本導入を検討してもらいたいです。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。