スズキのエブリィにリコールが出ました。
内容はAGS。僕は前々からこのAGSというスズキのミッションが苦手だったので、リコールでいろいろと考えてみました。
まず、スズキ車に採用されているAGSというミッションについて。
このミッションは構造がマニュアルミッションです。それをアクチュエーターやポンプ、モーターをつけて、ATのように使っています。
そのため、クラッチがないからAT限定免許で乗れると。
いわゆるDSGとかツインクラッチ的なミッションに似ているわけですが、ミッションケースをみるとまんまマニュアルミッションです。
このAGSの何が苦手なのかというと、変速フィールです。
DSGなどのツインクラッチはすぐに変速します。ATの場合は滑らかに変速しますよね?
AGSの場合は変速時間が長くて違和感を感じるのです。例えるのなら半クラをして繋げてる時間が非常に長い。
この操作フィールが非常に好きになれない。
① 機械式自動変速機(AGS)のクラッチケーブルにおいて、防水のための被覆構造が不適切なため、芯線に錆が発生するものがある。そのままの状態で使用を続けると、クラッチケーブルの芯線が破断し、警告灯が点灯するとともに変速不能及び走行不能となるおそれがある。
② 機械式自動変速機(AGS)のオイルポンプとオイルポンプ駆動用モータのジョイント部において、外部との通気構造が不適切であったため、オイルポンプからオイルが滲んだ場合、オイルが空気と共に、モータ側に浸入することがある。そのままの状態で使用を続けると、モータ内部が短絡して作動しなくなり、警告灯が点灯するとともに変速不能及び走行不能となるおそれがある。
③ 機械式自動変速機(AGS)において、オイルポンプ駆動用モータのブラシ材質が不適切なため、高温、高湿条件においてブラシが膨張し、摺動不良となるものがある。そのままの状態で使用を続けると、最悪の場合、ブラシが固着してモータが通電不良により作動しなくなり、警告灯が点灯するとともに変速不能及び走行不能となるおそれがある。国土交通省HPより引用
そして対策はこのようになります。
①クラッチケーブルを対策品に交換する。
②オイルポンプとオイルポンプ駆動用モータを対策品に交換する。
③オイルポンプ駆動用モータを対策品に交換する。
まあまあいろいろな部品交換となります。
AGSって、アルトにも搭載されていますが、アクチュエーターが不良を起こすことが度々あります。そして、作動油が使われているものの、部品として販売されていません。
オイルと名がつくものは劣化するので、交換することで長持ちさせることができる。
しかし、作動油が一般的に販売されておらず、アクチュエーターアッセンブリでの販売になる。
この辺りが不親切だなと。では、それほど強固なシステムなのかというとそうでもなく、ギヤが入ったり入らなかったりカシャカシャ音がするだけで進まない。
そういうトラブルが多いのです。
こういう経験を踏まえて、このエブリィのリコール。動かなくなるというのは問題ですけど、ある程度使い込んでから受けた方が得策なのかなと。
そうすればそのあたりの部品が一新できて、結果長く使えるようになるのではないかなと。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。