エブリィにオイル交換ランプが搭載されたのは、ちょっと前からです。キャリィなどにもついています。
なぜこのオイル交換してくださいよランプが搭載されたのかっていうと、バックボーンがあります。
スズキはエンジンオイルに関する警告を出しています。
内容は、オイル交換を怠った車が車両火災に発展することがあるから、きちんとしたインターバルでオイルを交換してくださいねって。
これはスズキだけに限ったことではなく、各自動車メーカーがアナウンスしているものでもあります。
これを改善させようとして、まずは貨物車につけてみよう!となったのか?キャリィとエブリィにはオイル交換してくださいよ、的なスパナマークがついたOILランプがついてます。
新型車としてデビューした時に、この情報を知らなかった整備士たちは、オイル交換をしたのにリセット作業をしなかった。
すると、オイル交換をしたのになんでオイルのランプが点灯するんだ!ってかなり多くのクレームをもらいました。
これもスズキに限らずですけど。ホンダとかもそうです。
エブリィにそんな機能がついたのか!と情報が共有されてからは、リセットを忘れる整備士はほぼいなくなった。
そして、このランプが点くことで問い合わせをしてくるユーザーが増えたので、エンジン的にはオイル管理をしやすくなってWIN-WINの関係になったのかなと。
しかしこの前こんなことがありました。
お宅で買った車、まだ2ヶ月しか乗ってないけどオイルのランプが点いてるぞと。
この前、新古車としてエブリィを販売しました。
11月登録の車で、走行距離は数キロのものです。新古車ですね。
それを3月に販売したんですよね。
そして2ヶ月経過したら冒頭の電話がかかってきたと。
この電話を受けてしまったと思いましたね。というのもこのランプ、何をしなくても半年経過で点灯する機能もあります。
つまり、販売する時点で数キロしか走ってなくても、リセットをしていないとランプがついてしまう。
これが走行
2500km弱で点灯したので、オイルの状態を確認して最初のオイル交換を勧めましたが、逆に怒られました。
今の軽NAは5000kmでいいんだろうって。新車時のオイル交換なんか不要だ!と。
まあ妥当ですね。車を道具として使うのであれば、メーカー指定のオイルインターバルでそこそこ使えますから。
オイルだって有限だし、交換するには費用がかかる。
11月に作られたエブリィは5月には半年になるわけで、ランプが点灯してしまった。
販売する車両は、とにかく納車前に色々なものをリセットしておかないとダメだなって。また勉強になりました。
納車整備した整備士や営業マンはポカーンとしていましたけど。当事者意識が低い・・・。
僕はフロントもやったしクレーム処理の部隊にもいたので、この手のクレームって自分の糧にすることしか消化できません。くやしいです。
家族中の車の管理をしてるので、自分の家用にオイル交換ステッカーも買いました。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。