スズキのエブリィです。
近年のスズキ車には、エンジンオイルをモニターするようになっています。
外車のようにエンジンの中にオイルの劣化具合を判定するセンサがついているわけではありません。走行距離と時間で管理されています。
これがエンジンオイルのインジケーターランプです。ある一定の距離や時間がくれば点灯してオーナーにオイル交換を促すようになってます。
今はこういったオイルモニターランプがついている車が多数あり、整備の現場でオイル交換をしたら必ずリセットをしないといけません。
これがなかなか忘れちゃうようで、
「オイル交換をしてもらったのにランプがついてしまった」
といったクレームにつながりかねません。
オイル交換リセット方法は2つあります。それぞれ紹介。
まずは、すでにオイル交換の時期などをすぎてランプが点灯してしまった場合の消去方法。
これは簡単です。
写真ではマルチインフォメーションに表示が出ていませんが、オイル交換時期と距離を経過した場合、
オイルランプと「OIL」という表示が点灯します。
リセット方法は
1、エンジンスイッチをONにする
2、メーターにある切り替えノブを押して、オドメーター表示にする。
3、メーターの表示がオドメーター→OIL→OIL点滅→オドメーター表示(走行距離)に変わるまでノブを長押しする。
4、イグニッションをOFFにすれば完了。
続いて、オイル交換の距離がまだ達していないなかで、早期にオイル交換をした場合。この場合もオイル交換をしたタイミングでリセットをかけておかないと、すぐにオイルランプが点灯してしまいます。
現場で苦情がくるのはこのケース。
オイルランプが点灯していない状態で、リセットする方法は若干ややこしいです。
コンビネーションメーターをセッティングモードに切り替えてリセットするようになります。
1、エンジンスイッチをONにする
2、表示切り替えノブを押して、オドメーター表示に切り替える
3、オドメーター表示中に切り替えノブを長押しして、セッティングモードに切り替える。
4、セッティングモードの表示を「oCI」にする。
5、この表示のときに切り替えノブを長押しすると「rESEt」に表示が変わる。
6、表示が「rESEt」に変わったら再度切り替えノブを長押しして表示が「SUCCES」になったら完了。
せっかくオイル交換をしても、リセットをするのを忘れてしまったら不信感を招きます。早いタイミングでオイルを交換すると、インジケーターが点灯していないので、オイルランプが存在するということすら気がつかない人がいます。
キャリィとエブリィにはこういったオイルモニターのランプが付いているということを覚えておいてください。
タイミングベルトを交換したのに、タイミングベルト警告灯をリセットしておかないのと同じような感じですよね。車種によってはオイルのランプが付いてたり付いてなかったりで、判別するのが大変ですが、初めての車でオイル交換をする場合は事前に調べないといけなくなりましたね。
エブリィのオイル交換リセット方法でした。実際の作業はこちらの動画を見てください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。