スズキのエブリィで型式がDA64Vという車ですが、ヒーターが効かないという。
走行していると、明らかに水温の上がりが遅い。走行距離が10万を超えているので、サーモスタットが不良になっているみたいで交換することに。
ふと下回りを見たらウォーターポンプから水漏れもしていたので、合わせて交換することにしました。
エブリィ DA64Vのサーモスタットとウォーターポンプの交換です。
まずはサーモスタットから。センターコンソールを外します。10mmが4本です。
サイドブレーキまで外すと手間なので、このように横にスライドさせておきます。
するとサーモスタットのハウジングがあるので12mmのボルトを2本で外します。
クーラントが出てくるので注意
ネジを外したらちょっとこじってやる。
するとハウジングが外れます。
ハウジング側にサーモスタットがくっついてきてしまった
パッキンはゴムなので交換は簡単
明らかに新品とじゃ開きが違う。
水が溢れてくるので新品をすかさず装着。
エア抜きはウォーターポンプと一緒に行うので、サーモスタットはとりあえず完了。
つづいてウォーターポンプですが、先にエアコンのベルトのアジャスターを緩めておく。
走行距離が10万キロを超えているので補機ベルトも交換することにしました。
どうせオルタネーターのベルトを外しますからね。
下にもぐってアンダーカバーを外します。
ちょっと暗くて見えにくいですが、ウォーターポンプが漏れているのがわかります。
エクランクプーリーの部分に変なカバーが付いているので外す
ベルトを外しにかかります。
オルタネーターベルトも外す。
続いて横からウォーターポンプにつながるパイプを外す。10mm2本です。
パイプを抜くとクーラントが勢いよく漏れてくるので注意してください。
クーラントはスーパークーラントを使っている
ウォーターポンプはアッセンブリーで交換するので、横から12mm4本で止まっています。
クランク角センサーの配線が邪魔なので外して、ポンプを取り出す
ウォーターポンプが外れた図です。
新品のウォーターポンプに交換します。
今回使用したアイシン製です。
ウォーターポンプに付属するパイプのOリングを交換。
新しいウォーターポンプを取り付けます。
ポンプを固定したらパイプをつなぐ。
パイプのOリングをかじらせないように。ちょっと油を塗っておくとスムーズにはまる。
あとは元に戻していく。
2リットル入りのスーパークーラントを2本半くらいあればOK
エア抜きはボンネットに記載されています。ラジエターのところのエア抜きホースを抜いてサーモスタットの部分の8mmのブリーダーからエアが出なくなるまでクーラントを入れて、暖機といった手順です。
この型式のエブリィはサーモスタットがよく壊れます。注意しましょう。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。