スズキ エブリィ
型式 DA64W
ATミッションを載せ替えたのでレポートします
ことの経緯は、車が動かなくなったということ。
走行距離は8万キロくらいですが、テストしてみたらクラッチが滑っているような感じ。
なんとか走り出せたと思ったら、変速しないこともあり。
しまいにはO/Dランプが点灯したりとめちゃくちゃ。
リビルトミッションに載せ替えることになりました
まずは何はともあれバッテリーのマイナスを外しておきましょう
ATFを抜いて作業開始。作業指数は4WDなので3,6時間
プロペラシャフトを前後外してトランスファのオイルを抜きます。
シフトワイヤを外して、配線を外していく
エンジンとミッションに挟まっているプレートを外します。12mmが4本と10mmが1本
だったかな
ATオイルクーラーのホースも外しましょう
このプレートを外して、リングギヤとトルクコンバーターのネジを外すスペースになります
この隙間から12mmのボルトを6本外す。
これね。リングギヤをマイナスドライバーで回しながら全部で6本
さらにその上のあたりにエンジンとミッションをつないでいる14mmのナットがあるので
外しておく
セルモーターはミッションごと外してきますので、セルにつながる配線を外す
ベルハウジングのネジを外したら、ミッションジャッキをセット。
ミッションマウントを外す
ちょっとこじればミッションがおろせます。スタッドボルトが2本あるからまっすぐに
とりあえず後ろへ下げてから降ろす感じです
リビルトミッションなので、移植作業に入ります
ついでにリヤクランクのオイルシールを交換するのがいいと思いますよ
トルクコンバーターをミッション側へ残しながら下ろさないとATFまみれになります
リビルトへ移植します
インヒビタスイッチ移植。これは気を使います。ポジションをよく覚えておきましょう
セルモーターを付け替え
トランスファーも付け替え
移植完了。各センサー類は洗浄してから組み付け。
これでミッションを載せる前に、ATオイルクーラーラインの洗浄に入ります。
オイルクーラーのホースからエアを吹き込んで汚いフルードを除去したのち
パーツクリーナーを流し込んで再びエアで圧送。
きれいになるまでパーツクリーナー、エアの順番でラインを洗浄します。
最後はきちんとエアのみ出るようにしてからラインを元に戻す
トルクコンバーターはついてきました
合体
搭載完了。
あとはトランスファーのオイルとATFを入れて試運転。
ATFのオイルの量は厳守です。
最後に診断機でAT学習履歴をリセットさせる必要があります。
エブリィのATミッション載せ換えでした
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。