エスティマ
型式 MCR30
エンジン1MZ
平成14年式
タイミングベルトを交換したのでレポートしたいと思います
MCR30のエスティマ。エンジンは1MZというV6になります
まずはクーラントのサブタンクを外しましょう
ラジエターに10mmのネジ1本で止められています
上に引っこ抜く。ちょっと引っかかるけれど
続いて補機ベルトを外します
オルタネーターとエアコンは同じベルトで駆動
続いてパワステベルトを外す
右の前のタイヤを外してサービスカバーを外す
パワステベルトを外す
つづいてクランクプーリーもはずしてしまう。22mmです。固いです
ウォーターポンプももれている
続いてパワステポンプのステーを外す
これでタイミングベルトカバーの下側をはずしにかかれます
数本の10mmで下側のタイミングベルトカバーは止まっている。
続いてエンジンのトルクロッドを外しにかかります
しかし邪魔なので、ブレーキオイルのタンクを外してフリーにしましょう。10mm2本外す
これでエンジンのトルクロッドをはずしにかかれる
ロッドがつながっていたエンジンとの連結部分も外していく。
エンジンが下がるわけでないので大丈夫
ボルトは長い
まだもうちょっと外さないとタイミングベルトカバーを外せない
この大きなステーを外すとタイミングベルトカバーをはずしにかかれます。
タイミングベルトカバーを外します
ちょっと知恵の輪的な抜け方です
しかしここまできてもまだタイミングベルトを外せません。真ん中のアルミになっている部分の
タイミングベルトケースを外さないといけない
しかしこの隙間だと、アルミのケースを抜くクリアランスがない。
なので、フレーム部分のエンジンマウントのナット19mmを外して、
エンジンをジャッキでしたから持ち上げてやる
ここを外せばエンジンがジャッキである程度持ち上がる
エンジンを持ち上げたらアルミのケースを外す
やれやれ。これでようやくタイミングベルトを外せます。
まずは1番圧縮上死点にあわせる
トヨタのV6はハイメカツインカムなのでアイマークは3つ
奥のカムのアイマーク
手前のカムのアイマーク
クランクのアイマーク。合致したらアイドラープーリーを外してタイミングベルトを外す
タイミングを取る自信がないって?大丈夫です。新しいベルトにマーキングがされているんですよ。
トヨタのV6エンジンは。
間違えっこないのでさっさと外しましょう
続いてウォーターポンプを外すために、カムのスプロケットを外して奥のタイミングベルトカバーを外す
スプロケットをロックさせるSSTがないと無理かも。カムのスプロケットのネジは17mm。固い
外したスプロケット
続いて奥のベルトカバーを外す
これを外さないとウォーターポンプが抜けないのです
ウォーターポンプを外す。10mm数本で止まっています
外したらクーラントが出てくるので下に受け皿を用意
もれているポンプ
ガスケットはメタルなので簡単
新品のポンプを装着。
ウォーターポンプを交換したら、カムを元に戻す
スプロケットを規定トルクで締め付け
オイルシールも交換
テンショナーベアリングを交換。六角ネジです
オートテンショナーも交換
新品をセット
アイドラーも交換したら新しいベルトをかけます
ご覧の通り新品のベルトにはマークがついている。これを各スプロケットのマークに合致させれば
タイミングは狂わないのでご安心を
ペーパークリップを使ってベルトをかけていく
奥のカム
手前のカム
クランクは上死点マークではありません。専用のポッチの部分
それぞれマークがあったら、オートテンショナーのピンを抜いてベルトに張りを与える。
あとは元に戻していく
クランクプーリーの締め付けは確か220N・mくらいだったと思った
交換部品。
整備指数はウォーターポンプの交換で3,9時間。
部品代をあわせると作業を整備士に依頼すると7万円ちょっと位になってきます。
エスティマのV6のタイミングベルト交換でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
タイミングベルトの交換って、整備士の花形的な仕事の様に思います!
車種によって作業の難易度は全然違うとは思いますが、その作業を難なくこなしてしまうのは、とてもかっこいいと思いますね!!
でも、現在はタイミングチェーンが主流になりつつあるので、タイミングベルトの交換って今後はますます減っていくのでしょうねぇ~。
ハイブリッドから電気自動車!!
これからの整備士は、今とはまた違った整備環境になって行くのかもしれませんね!!
分解したついでに、どうせだったら交換・・・的な話題にのぼる事が多いTベルトとウォポン。さらに念を入れて、トーショナルダンパー付きであればプーリーとかも交換したのが絶対良いですよね(数万円する結構高価な部品でしたが・・・)。
タイミングチェーン、オイル交換をロクスッポやらない車が多い昨今、コンディションが心配ですね。なーんも、ベルトで良いのに・・・と思う小生であります。
今はタイミングチェーンが主流になっちゃいましたからね
昨日も某車種のトーショナルダンパーがもげて、バッテリー上がりになってレッカーしました