衝撃!塩カルによる車への悪影響は下廻りだけでなく、ブレーキ廻りもひどくなる!

雪が降る地域では、融雪剤として塩カルを道路に散布します。この塩カルというものが車に与える影響は非常によくないもので、雪国の整備士は塩カルに泣かされています。

一言でいうと錆!錆なんです。

雪が降らない地域とそうでない地域では、車の整備に大きな違いが出てきます。車の下廻りが錆びると、ネジ一つ回すにも神経を使います。

何故ならばネジが錆びると折れるし舐めるからです。ここでは塩カルによって車がどのように錆びるのかを撮ってきたので見てください。

錆てブレーキ廻りが全滅のケース

まずはこちらです。塩カルによる錆って、下廻りに影響がでると思ってる人が多いですが、ブレーキも相当深刻なことになります。

ブレーキパッドもこの状態。

ひどい錆で、ブレーキパッドが剥離してしまっています。

もちろんブレーキローターもこの有様です。

ブレーキローターとパッドが接触している部分が光っているところだけ。

実に5分の1も接触していません。これでは非常に心配です。

ローターを外そうと思ったら、まさかの分断。

こんなことはしょっちゅうです。ブレーキが錆つくといきなり効かなくなる恐れがあります。

フロアが底抜け寸前

どうですか?これは恐ろしいことに運転席の床です。フロアマットがぶにょぶにょしているかと思ってめくってみたら、底抜け寸前です。

これは相当ヤバいです。もしかしたら走ってる最中にいきなり足が床を突き破る可能性があります。

塩害もここまでくれば相当マズイです。

ホーシングとラテラルロッドが分断

すごい音がして、急にリヤがふら付いた。

そういう依頼を受けて引き上げに行くと、なんとホーシングがもげています。それがちょうどラテラルロッドの付け根だから、横方向に力の入力がかかるとサスペンションが動いてしまう。

これも相当危険です。縦方向でしかリヤサスペンションが固定されていない状況になっています。危ない。

まさかのスタビライザーが折れる

こちらはスズキのアルトです。スタビライザーが錆て折れてしまっています。

アルトの場合、スタビライザーを使ってフロントロアアームを固定しています。この部位が折れるとタイヤが前後してしまう。

タイヤハウスにタイヤが干渉してしまうわけです。

実際に走って引き上げてきましたけど、恐怖でしたね。まさかこんなものが折れるとは夢にも思いませんでしたから。

ダイハツ・スバル車のリヤフレームの穴

ダイハツ車とスバルのプレオRA2などによく起きる錆です。

リヤのフレームの水抜きが悪いのか、内部から錆てごっそり穴が開いてしまいます。ここまで穴が開いてしまうと車検に通らなくなるので修理が必要です。

軽微な穴位なら鉄板を溶接して修理することが可能ですけど、そうでないものはフレームを本格的な板金修理しないと駄目です。

例外なほどスカスカになった下廻り

どうですか?

もはや原型をとどめていないほど錆びて穴が開いています。

これもスズキのアルトですけど、もちろん車検はNGです。ここまで錆びて穴が開いてしまうというのはいかがなものか・・。

塩カルの影響って本当に恐ろしいです。

雪国の整備士って、毎日こんな車と向き合って整備しています。毎日酸素を使って、溶接をバチバチしながら修理です。

最終的にはそれでも追い付かなくなって代替えになるケースが殆どですね。

新車時にガッツリとノックスドールなどで防錆をしておけば、少しは長持ちします。

ネジを外して交換ができない部位なので、修理するのは費用がかさみます。

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