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エンジンハンチングと不調の原因

お客さんから、エンジンの調子が悪くてブレーキも効かないので怖くて車に乗っていられない。という相談を受けて引き取りに行ってきました。

車はL900系のムーブです。預かった時はきれいにアイドリングをしていたけれど、走行し始めたら急に失火したような症状が起こり、確かにブレーキも効かなくなった。ブレーキが効かないというのは、ブースターが効いていないということだった。

エンジンが不調になる時は、ブレーキングを強く行って停止しようとした時によく出ました。その時は決まってブレーキブースターが効かない。ブースターはエンジンの負圧を利用して踏力を倍増する装置です。ここから点検する事に。

ブースターにつながるホースを点検すると、なんだか詰まっていた。

ブレーキブースターの負圧ホースはインテークマニホールドからつながっています。と、いうことはインマニが詰まっているという事になってくる。

ブローバイのホース等を点検すると、スラッジが凄い。

スロットルバルブはこの有様。

ということでエンジン不調の原因はメンテナンス不足という事意外にありえませんでした。オイル交換のステッカーを見ると、交換時期から1万キロ近く走られている。オイルレベルゲージはかろうじてオイルが付着してくるけど、真っ黒。

エンジン内部は真っ黒

最後にプラグを点検しようと、見てみたらイグニッションコイルがオイルでぎとぎと。

プラグホールもこの有様です。オイルが相当溜まっている。エンジンが不調でハンチングしている直接の原因はこのプラグホールへのオイル漏れによる失火でした。

そして、ブレーキが効かないというのは、オイル交換を怠っていた為に、各部がつまり、バキュームホース等が詰まっていたということです。

長距離を走ってきたら、こういったエンジン洗浄剤を使うのもいいかもしれないですね。

改めてエンジンオイルの交換の重要性というのを再認識させられる出来事でしたね。ブレーキブースターが効かない状況っていうのは走っていて急になると相当ビックリしますからね。

オイル交換はこまめにしましょう。

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