エンジンに樹脂製のパーツが使われ出していることをご存知でしょうか?
エンジンっていうと、金属の塊だというイメージがありますけど、全てが金属ではないんです。絶対金属じゃないとダメだなっていうところはシリンダーブロックとシリンダーヘッドくらい。
最近ではそのほかの部分が樹脂製になってきています。
例えばこちら、トヨタの現行ヴォクシーハイブリッド。ヘッドカバーが黒いです。
ヘッドカバーに樹脂製パーツをつかっています。
続いてこちら。フォレスターです。
エンジンの上部にギザギザした部品があります。これは吸気管です。
ほかのメーカーでも採用されていますが、エンジンのインテークマニホールドが樹脂製になってるものが増えています。
続いてはこちら。レヴォーグです。
ベルトがかかってるプーリーの奥が黒いですね。
なんと、レヴォーグはタイミングチェーンのカバーを樹脂製にしてきています。ここまで樹脂製にしてきたのは珍しいケースです。
最後はこちら。
これはスカイラインの400Rに搭載されているVR30DETT。
なんととうとうオイルパンまで樹脂製に変更になりました。
ここまで樹脂パーツで固めて大丈夫なのかなと、少し不安になります。というのも、昔いすゞのエルフでヘッドカバーからオイルが漏れてきた車がありました。
最初ヘッドカバーのパッキンを交換しましたが、完全に止めることができません。
そこで、思い切って樹脂製のヘッドカバーを交換してみたところ、漏れが止まりました。
つまり、熱で樹脂が歪んだということですね。当時のエルフからもう20年以上技術は進化しているので、対策はされているとは思います。
オイルパンやチェーンカバーまで樹脂にするっていうのは、思い切ったなと感心します。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。