冬にエンジンをかけたとき、夏のそれとは違う音が目立つ車があります。僕が昔乗っていたホンダのバモス。エンジンがE07Z。そして今乗っている車のエンジン。KFです。
このそれぞれのエンジンは冬の朝始動させると打音が結構します。この打音ですが、エンジンが完全暖機状態になると、ようやく大人しくなります。
油圧が関係しているようで、暖まるまで
「ダッダッダッダ」
こんなような打音がでています。KFエンジンも同じです。
エンジンから変な音がしているという相談を受ける時、一番最初に確認するべきはオイルレベルゲージを抜いて、どの程度オイルが入っているかです。
異音が出ているエンジンのほとんどがオイルが入っていません。
エンジンオイルとエンジンの打音は密接な関係にあるのが分かります。中にはエンジンが製造時から問題を抱えているものもあり、保証延長になっているものもあります。
RK型ステップワゴンですが、R20Aというエンジンを搭載しています。
このエンジンもホンダが正式に保証を延長しています。その内容は
中低速域から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転をすると、吸気管および燃焼室内の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられて燃焼して、発生したデポジット(*)がオイルリング周辺に堆積し、オイル戻し穴が詰まることでオイルリングのシール不良となり、オイル消費量が増えることがあります
ホンダHPより引用
オイル消費量が増えたら、どのような作業をするのか?
ピストンとピストンリングを交換するとされています。普通に行えば20万コース位の作業ですが、それを保証にしてくれるということです。
保証は5年10万キロだったものが、新車登録から11年走行距離無制限に変更になっています。
こちらは保証延長がでていたものの、それも期限が切れてきてるものもあります。
エスティマなどに搭載されている2AZです。
内容は以下の通り
中低速域から停止直前までブレーキを踏まずに減速するような運転をされますと、吸気管および燃焼室内の負圧が高い状態で保持されるため、エンジンオイルが燃焼室まで吸い上げられてオイル消費量が増えることがあります。
トヨタHPより引用
この症状がでてきたらどうするか?
ピストン・ピストンリング・オイルノズルを交換。ECUを書き換えの処置をするということです。
こちらは5年10万キロだった保証が、9年走行距離無制限へと延長になっています。
そして現在ではスズキです。
R06Aに保証やサービスキャンペーンが出ています。
スラストベアリングの不良で交換というもの。スラストベアリングというのはクランクシャフトの軸方向を支えている部品です。
交換をするということすなわち、エンジンをOHするということにつながります。
これらのエンジン保証は、もしかしたら業者だって知らない人がいるかもしれません。ディーラーメカニックだったら知ってるだろうけど、いろんな車を販売している車屋さんは把握しきれていない可能性があります。
本来なら無料でなおるものが、有料で修理させられたというのはたまったものじゃありませんので、自分自身でもアンテナを張っておくことがベストです。
保証がないエンジンに関しては、添加剤を使って延命するというのも一つの手ですね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。