毎日のようにエアコン修理です。今日の獲物はエルフです。
型式はTKG-NHS85ANというモデル。
エアコンが効かないから助けてくれーということで入庫してきました。症状を確認すると、これもまた、なるほど!これはエアコン効きませんね。
マニュアルエアコンです。エアコンスイッチを入れて、ブロアモーターの風量をMAXにダイヤルをカチカチと回してみる。
しーん。
それではと風量のダイヤルを1つずつ落としていく。全てにおいて
しーん。
エアコンが効く効かない以前に風が出ないわけです。これは確かにあつい。とりあえず原因はなんとなくわかるけど裏を取るために分解します。
エアコンの風が出ないということは、ブロアモーターが動いていない可能性があります。それがレジスタのせいなのかモーターが焼きついているのかを判断します。
ブロアモーター交換の工数は1.2Hとなっています。実際には30分もかかりません。
ちょっと面倒なのがウォッシャータンクの裏についていること。クリップとトルクスのネジを外してパネルを外します。
そしてウォッシャータンクのネジ12mmを3本外す。
そしてようやくこの状態です。まず確認すべきは、スイッチオンでブロアモーターに24V来ているかどうか?
サーキットテスタで計測すると24Vはモーターのカプラーまで来ています。この時点で、とりあえず24V来ています。このことからモーターが不良であるということになります。
ブロアモーターがダメになると、モーターをこんこんと衝撃を与えると若干復活することがあります。試してみたら回り出したブロアモーター。
これでモーターは交換すべき部品リストに入ります。続いてレジスタ。ブロアモーターがダメになった場合、基本的にはレジスタも同時に交換しないとトラブルが起きることが多い。値段を聞いたら1000円しなかったので、同時交換に踏み切りました。
こちらがレジスタです。これは何をしているかというと、風量を変えるための可変抵抗です。レジスタで抵抗を変えることで風量をコントロールしています。
ちょっと焼けたような跡があるし、埃もすごい。
レジスタの値段は990円。
そしてブロアモーターも交換。こちらは値段が12800円です。
こちらが新品です。
組み付けたあと動作確認。バッチリ治っています。
工賃と部品を含めておおよそ30000円くらいです。
ブロアが回ればちゃんとエアコンが効きました。ただ単に風が出ないだけというエアコン修理でした。冬もこの状態じゃヒーターが効かなくて困りますよね。
ご参考程度に。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。