本日はEKスポーツのタイミングベルト交換をレポートします。
これは中古販売の整備です。僕が担当したので作業をレポート
H81W
15年式
エンジンは3G83。もうこのエンジンのタイミングベルト交換は30回以上やっている
ターボなのでちょっと作業工程が増えるだけ。といってもインタークーラーを外すだけ。
まずはエアインテークガイドとエアクリーナーボックス、そしてインタークーラーをそれぞれ外します
順番としては、エアインテークガイド。そしてインタークーラー。最後にエアクリーナーBOXをはずすのがやりやすいと思う。
ターボなのでバキュームホースが何本かつながっているので、心配な人はそれぞれどこにはまっていたか
分かるように印を付けておきましょう
これで右前のタイヤを外して、カバーを外してウォーターポンププーリーのネジ10mm4本を先に緩めておきます。
ベルトの張力が押さえになるので、勢い良くネジを回せば緩む
ネジを緩ませておいたら、補機ベルトを外します。12,5角のエクステンションををオートテンショナーにセットして、ベルトを
緩みの方向へテンショナーを移動させて押さえのドライバーを突っ込んでおきます
ベルトを外したらとっととオートテンショナーも外す。14mmと12mmのネジ。
そしてクランクプーリーのネジもはずしてプーリーも外す
外したプーリー
補機ベルトのアイドラーベアリングを外す。12mmのネジ2本。そしてウォーターポンププーリーを外す
今回はウォーターポンプも外すので、オルタネーターのネジを外して、ウォーターポンプからスライドさせておく。
ウォーターポンプがオルタネーターのステーも兼ねているため。
オイルレベルゲージを外して、タイミングベルトカバーを外します
タイミングベルトが見えます。各アイマークをまずはあわせます。
3G83というエンジンはエンジンの振動を低減させるバランサーシャフトを使っています。
なのでアイマークは3つ存在します。
カム・クランク・オイルポンプ。この3つのマークを合致させる必要があります。
そして今回交換する部品は
タイミングベルト
テンショナー
カムオイルシール
クランクオイルシール
オイルポンプオイルシール
オイルポンプのボディパッキン
ウォーターポンプ
3G83の定番コースです。
カムのアイマーク。スプロケットの刻みとベルトカバーの受け側の刻み。
この3つが合致した場所がバランサーを含めた1番圧縮上死点です。
タイミングベルトがかかっている状態でオイルポンプのスプロケットの12mmのネジを緩めておく。
タイミングベルトを外すにはクランク角センサーを外しておかないと邪魔になって外せない。
各部品を交換していきます
カムのスプロケットを外してベルトインナーカバーを外してカムのオイルシールを交換
新しいオイルシールを打ち込む
オイルポンプのシールはボディを取り外した状態で行います。
中にはギヤが入っています。ひとつがバランサーシャフト。もうひとつがオイルポンプのギヤ。
パッキンを交換してオイルポンプのボディを取り付ける
これでテンショナーをつけて、タイミングベルトをかける。アイマークをずらさないように。
各タイミングマークが間違っていないことを確認したら張り調整を行います。
これもカムスプロケットのマークが張り調整のマークまで進んだらテンショナーを締め付けるタイプ
カムのスプロケットの上死点マークがインナーカバーのもうひとつの切り欠きの部分まで進んだらテンショナーを締め付けます。
丁度黄色い印のところまで進んだらテンショナーのネジを締めて張り調整終了です。
あとは元に戻してクーラントとオイルを抜いていたら補充して
EKスポーツのタイミングベルト交換は終了です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。