三菱のEKワゴンです。H81W。
たまにSRSランプが点灯することで入庫。
SRS警告灯が点灯すると一番怪しいのがハンドル下についてる、通称スパイラルケーブルの断線です。
とりあえずダイアグを繋いでみると
運転席 スクイブ 断線
といったコードが出てきました。
しかし常時つきっぱなしというわけではなくて、たまに点灯するということです。どうやら断線しかかってる的な感じですね。お客さんにその旨を伝えたら、ケーブルを交換してくださいということになりました。
エアバッグスパイラルケーブルを交換する手順は、まずバッテリーのマイナスを外します。そしてしばらく放置してください。
エアバッグコンデンサが完全に放電するまでまちます。10分程度放置すれば完璧です。メーカーによって放電時間が違うので、念を入れて放置しておいてください。
運転席エアバッグはハンドルにトルクスでネジ止めされています。
サイズはT27でした。
こういうソケットを買っておくと便利です。
反対側も。
トルクスのネジを外すとエアバッグ本体が外れます。まだカプラーが繋がってるので注意。
三菱のエアバッグカプラーって端子がものすごく細いタイプです。下手にぐりぐりやるとすぐに接触不良になるので注意が必要です。
続いてハンドルを外します。17mmのネジです。ロックナットを使ってるのでナットの再利用は基本的に不可。
ある程度までネジを緩めたらハンドルを上下左右にさすりながら引き抜きます。ネジを完全に外した状態でこれをやると、ハンドルが抜けた瞬間に人間が吹っ飛ばされて怪我をします。
必ずネジは緩めた状態までにしておくこと。
ハンドルが外れました。
どうやらコラムカバーも外さないとダメっぽいですね。
スパイラルケーブルはビス2本で止まっています。
ここのエアバッグカプラーは二重ロックになってます。
スパイラルケーブルはコラムに爪でも止まってるので、爪を解除して引っ張るとようやく抜けます。
新品のケーブルをセットします。
復元していきます。
ケーブルを装着したら、固定ピンを抜いておく。
ハンドルを取り付けてエアバッグを装着。
エアバッグを固定。
バッテリーのマイナス端子を取り付けて、オーディオやパワーウインドウなどの設定をすること。
SRS警告灯が消灯していることを確認。修理完了です。
しかしこのケーブル、値段が14600円もします。高。
EKワゴンのSRS警告灯修理でした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。