近年増えてきている故障の中に
EGRの故障
というものがあります。
EGRは排気ガス再循環装置のことを指し、排気ガスを意図的に吸気側へ戻すことで燃焼温度を下げ、NOxを低減させています。
更には最近のEGRは水冷化されているものもあり、効率的に排気ガスの温度を下げています。
しかし、ここの所このEGRなるものがよく壊れます。
EGRは、診断機があれば簡易的にテストをすることができます。
アクティブテストと言われるもので、アクチュエーターを個別に動かすことが診断機では可能です。
EGRのテストは、アイドリング時にEGR開度の目標値を増加させます。増加させればさせるほどアイドリング回転が不安定になるか?これを確認します。
EGRが壊れてしまう場合、狙った量のガスを制御できなくなるため、エンジンが不調になります。よくある固着の状態です。
アイドリング時にEGRを意図的に開いていくと、アイドリング回転が不安定になる。
これを点検します。
EGRバルブはPEAが配合された燃料添加剤を入れたとしても、さほど奇麗になりません。
どちらかというと、RECSのような仕組みの方が効果的です。
燃料添加剤では、インジェクターから噴射された以後の部分を奇麗にしていきます。
RECSに代表されるインテークから吸わせるカーボンクリーニングは、もっと上流から溶剤を吸わせるので、幅広い範囲のカーボンを除去することが可能です。
燃料添加剤とセットでカーボンクリーニングを施すことで、EGRの汚れなども堆積する前に除去できるので試してみてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。