実は今日もEGRの故障で振り回されました。ここのところ、エンジンチェックランプの原因で多くなってきたのはEGR。メーカー問わずです。
昔はO2センサが壊れた!というのが、エンジンチェックランプ点灯の原因として上位を占めてましたが、最近はEGRが多いです。
改めてEGRというものを考えてみます。
そもそも何をしてるものなのか?
EGRバルブは、エンジンから排出される排気ガスの一部を再び吸気側に還流させることで、燃焼温度を下げ、NOxの生成を抑制する装置です。NOxは、酸性雨や光化学スモッグの原因となる大気汚染物質であり、自動車の排出ガス規制において厳しく制限されています。
EGRバルブが正常に機能することで、エンジンは環境性能を維持し、法規制をクリアすることができます。しかし、EGRバルブが故障すると、NOxの排出量が増加するだけでなく、エンジン性能の低下や燃費悪化、最悪の場合はエンジン故障につながる可能性もあります。
EGRの故障って主に3つに分けられます。
EGRバルブの内部や通路にカーボンが堆積すると、バルブの開閉動作が阻害され、固着や動作不良を引き起こします。カーボン堆積は、低品質な燃料の使用や、エンジンオイルの劣化、燃焼不良などが原因で発生します。
EGRバルブの作動は、電気信号によって制御されています。配線の断線や接触不良、コネクターの腐食、ECU(エンジンコントロールユニット)の故障など、電気的な要因によってEGRバルブが正常に作動しなくなることがあります。
EGRバルブの механическая な部分の摩耗や損傷、スプリングの劣化、バルブの固着などが原因で、EGRバルブが正常に作動しなくなることがあります。
エンジンオイルは、エンジン内部の清浄性を保ち、EGRバルブへのカーボン堆積を抑制する役割を果たします。定期的なエンジンオイル交換は、EGRバルブの寿命を延ばす上で非常に重要です。
低品質な燃料は、燃焼不良を引き起こし、カーボン堆積を促進する可能性があります。良質な燃料を使用することで、EGRバルブの汚れを抑制することができます。
そして、燃料ラインへのPEA配合燃料添加剤も効果があります。
定期的にEGRバルブを分解清掃することで、カーボン堆積を除去し、バルブの動作を正常に保つことができます。
エアクリーナーが汚れていると、エンジンに供給される空気量が減少し、燃焼不良を引き起こす可能性があります。定期的なエアフィルター交換は、EGRバルブへの負担を軽減する上で重要です。
できることって、限られてます。
エアクリーナーを早期交換。オイルを定期交換。あとは燃料添加剤を投入。
たまに高速道路などで全開走行をして、エンジン内部を完全燃焼させ、カーボンなどを焼き切るといったところでしょうか。
EGRの故障って、時にはアイサイトをエラーにしたり、ホンダではVSAに悪影響が出たりと多方向へ影響がでますので注意が必要です。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。