先日ですが、久しぶりにエンジンのフラッシングを実施しました。
エンジンのフラッシングというのは、内部を奇麗にする行為です。
エンジンオイルが潤滑している油路などをフラッシング剤を使って、奇麗にすることを目的としています。
では何故、久しぶりにフラッシングをしたのかというと、これは単純明快です。4サイクルエンジンに2サイクルオイルを入れてテストをしたから。
さすがに2サイクルオイルが油路やオイルパンに残ってる状態で、本チャンのオイルを入れるのもなぁと思い、フラッシングをしたんです。
こういう理由なら即効性フラッシングする意味ってあるよね!と思いませんか?
しかしこのフラッシングというのは、時としてエンジンにダメージを与えかねないこともあるんです。
それでは即効性のフラッシングオイルを実施するのって、どういうシチュエーションなのか?
一番わかりやすいのが、ターボが焼き付いた時などで、タービンを交換する時。
ターボが壊れる原因って、その8割くらいがオイルトラブルです。狭い油路をスラッジが塞いでしまい、タービンへオイルが供給されなくなって焼き付いた。
この状態のエンジンに新品のタービンをつけたらどうなるか?
またも堆積しているスラッジが、油路を詰まらせて新品のタービンを壊しかねません。
こういう場合はエンジンフラッシングを実施する必要があります。実際にリビルトターボを注文すると、ご丁寧にフラッシング剤を同梱してくるメーカーもありますから。
エンジンフラッシング剤って、エンジンオイルの中の清浄性にフォーカスしたものになります。つまり、エンジンによっては諸刃の剣にもなりかねません。
どういうことかというと、スラッジだらけのエンジンに強力なフラッシング剤を投入すると、剥がれ落ちたスラッジが各部へ流れ出します。
それが油路を逆に詰まらせてしまい、焼き付きにつながることがあるんです。
なので、フラッシングオイルを使用する時って、遅効性のものを使う事。これを強くお勧めします。
即効性のフラッシング剤を使ってもいいのって、もともとスラッジなんかそんなに溜まっていないであろう、オイル交換をちゃんとまめにしているエンジンなど。
オイル交換がずぼらなエンジンほど遅効性フラッシングで緩やかにスラッジを落としていかないと、焼き付きにつながってしまうからです。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。