かれこれ何年ぶりかわかりませんけど、アーシングを今乗っている車に施してみました。
最後にアーシングを自分の車にやったのって、カプチーノに乗ってる頃でした。
そこから何台か車を乗り継ぎましたが、久しぶりにどうなのかなと思って買ってみました。
買ったのはこちらです。
自分でケーブルと端子を買って自作してもいいんですけどね。
市販品が今どうなっているかを確認するためにもやってみることに。
まず知らない人も居ると思いますので、ざっと説明から。
車って、12Vのバッテリー(トラックなどの貨物車は24V)をつなげて、電装品を稼働させています。
どんな電装品を動かしているかというと、各センサ類。燃料ポンプ、インジェクター。点火プラグやコイル。電動パワステ。
エンジンを動かすだけでもざっと考えると、たくさん出てきます。
その他に室内の電気やらヒーターやエアコンなどの制御ももちろん電動。
車の電気って、乾電池で豆電球を点灯させるのと同じ流れだと思ってください。
出発は12Vバッテリーからスタートして、配線を並列にしながら各部へ供給して、バッテリーのマイナスへもどってきます。
この電気の流れですが、バッテリーのマイナスにつながる配線って、そんなに太くもない数本のケーブルだけなんです。
車のボディって鉄ですよね?このボディを配線の代わりにしているんです。なので、各部品へプラス電気をつないだら、エンジンのボディへ繋げてマイナスアースを取る。
最後はこのボディからバッテリーマイナスに繋げる。こうすれば、配線を減らすことができます。金属製のボディを配線として使う。
なので、車の電気をいじる時に気を付けないといけないことは、プラス電源の配線をボディに接触させるとショートするということ。
電装品のヒューズが切れたとして、原因を突き止めていくと配線の一部が剥けて、それがボディに接触するボディーショートを起こしていることがあります。
基本的な車の電気はとりあえずこんな感じで、次にアーシングへ話を戻します。
アーシングの考え方は、バッテリーのマイナスへつながる線を増やしてやろうということです。
どうしてそんなことをするのかというと、ボディも抵抗などが増えてきてスムーズに電気がながれなくなってくる。
全体の電気の流れをスムーズにするために、いろんな部位から直にバッテリーのマイナスへ電気を戻してやる。これがアーシング。
僕が今回アーシングでアース線を追加したのは5か所。
付属の配線が5本だったので、どこにしようか迷いましたが以下の5か所にしました。
・オルタネーター
・エンジンシリンダーブロックとスロットルボディ付け根
・ダイレクトイグニッションコイル付近に3箇所
キャブオーバーなので、アーシング出来る部位が限られてきます。
オルターネーターに接続したのは、やはり電気の流れを考えると外せない場所だから。
続いて、スロットルとエンジンブロックへ繋げたのは、スロットルボディとシリンダーブロックへの接続は効果が高いと言われているため。
最後に3気筒エンジンなので、それぞれのダイレクトイグニッション付近のヘッドカバーへ3箇所繋げました。
これは点火を安定させる効果を狙ったものです。
アーシングって、何かを貼り付けるイオン系のアイテムに比べると、確実に効果が出ると断言ができます。
イオンより電気の流れっていうほうが分かりやすいし、科学的に考えれば証明できることだからです。
アーシングで効果が高くなるのは古くなってきた車。配線やらボディの錆やらで接触抵抗がふえてきます。そこへまっさらなアース線を追加してあげることは、少し考えるだけで効果があるとわかる。
問題はアーシングのポイントと効果をきちんと確認していくこと。
アーシングって突き詰めるとクランプ型の電流計などを使って、効果的な場所を探っていくほうがいいと思います。
というのも、電気って流れやすい方へ流れる性質を持っています。
つまり、場合によってはバッテリーアースへ戻る電気が、バッテリーから吸われるということも起こりえます。
電位がバッテリーの方が高ければそうなりますから。つなぎすぎると逆にバッテリーに負荷をかけることもある。
今度クランプメーターを買って測定してみようと思います。
久しぶりのアーシングはなんだか楽しいぞと!
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。