ノートe-POWERのオイル交換は普通でいいの?軽自動車とハイブリッド車のオイル交換は早めにしないといけない理由とは

日産のノートe-POWER、セレナe-POWERって電気自動車だと思い込んでいる人、たくさんいます。e-POWERは電気自動車ではありません。シリーズハイブリッドと呼ばれるハイブリッドカーというのが正解です。

純粋な電気自動車であるリーフにはエンジンがありません。ノートとセレナe-POWERには発電用のエンジンがついています。なので、従来の車と同じでエンジンオイルの交換というメンテナンスが必要になります。

このノートe-POWERやプリウスなどのHV車ってオイル交換はどうなのか?エンジンがある以上オイル交換は必要になります。

ノートe-POWERに搭載されてるエンジンは1200ccのHR12DEです。説明書を見ると、エンジンオイルの交換で規定量が3.2リットル。フィルターと同時交換で3.4リットルとなっています。

推奨使用オイルは日産純正SNストロングセーブx。SN規格で0W-20。最近のエコカーと同じです。

e-POWERの仕組みですが、エンジンは走行には使いません。タイヤを回すのはリーフと同じモーターを使います。リーフとの違いは搭載するバッテリーが小さいこと。バッテリーが小さいので、すぐにモーターを回す電力がなくなってしまう。

そうすると航続距離が短くなるので、エンジンを発電機として駆動させます。エンジンで電気をを発電してリチウムイオンバッテリーに貯め込む。貯めた電力を使ってモーターを回す。これがe-POWERです。

ホンダのシリーズハイブリッドも似たような制御をしていますが、高速走行時などはエンジンを直結してタイヤを回します。純粋にモーターだけで走る時もあれば、エンジンの力で走らせることもある。

e-POWERはエンジンはあくまで発電用。タイヤを回すのはモーター。これが違いになります。

ハイブリッドカーはオイル交換に気をつけたほうがいい理由

数多くのハイブリッドカーが世の中に出回っていますが、今のところエンジンブローしたので載せ替えて欲しい。という依頼はもらっていません。

その理由といってはなんですが、ハイブリッドはオイル管理を厳しくして欲しいとオーナーに注意喚起をするようにしています。

その理由はなぜか?

ハイブリッドカーの旨みってどこにあるか?日本のような小さな国って、ストップアンドゴーが非常に多いです。田舎道ならまだしも、都会になるといたるところに信号があって、渋滞も発生する。

その度に車を停止して発進する。この一度停止した車を動かす力って相当なエネルギーが必要になります。ハイブリッドカーはこの工程をモーターが請け負ってくれる。バッテリーの状態が良好である必要がありますけど。

信号待ちでエンジンは停止→信号が青になったらモーターで走り出す→しばらくするとエンジンがかかって充電開始→次の信号待ちにはまたエンジン停止

こういったサイクルを繰り返していくわけです。よくよく見ると、エンジンがかかったり止まったりを繰り返しているのがわかります。これがエンジンにとって過酷な条件になります。

いわゆるシビアコンディションに該当してくる使い方ですね。エンジンって一度かけたらずっとかけっぱなしの方が負担が少ないんです。

かけたり止めたりすると、それだけ負担が大きくなる。オイルの劣化も進みます。これがハイブリッドカーのオイル交換を早めに行って欲しい理由です。

通常使いの車よりも、エンジンが頻繁にかかったり止まったりを繰り返すので、オイルの状態も過酷になります。

e-POWERのオイル交換時期は?

ふと気になったのでノートe-POWERのオイル交換時期を調べてみました。取扱説明書には量やグレードは書いてありますが、時期等はメンテナンスノートを参照と書いてあります。

e-POWERのエンジンオイル交換時期

1年/1万5千km

シビアコンディション

6ヶ月/7500km

このように記載されています。普通の車と変わらないようですね。というか、メンテナンスノートが他の車と兼用になってる感じです。

NAエンジンなので、さほど厳しく設定していない模様です。しかし、e-POWERもエンジンがかかったり止まったりを繰り返しています。なので最低でもシビアコンディションを厳守したほうがいいんじゃないかなと。

僕個人がオーナーになればもっと早いスパンで交換すると思いますけど。エンジンにとってストップアンドゴーがあればあるほど過酷です。

普通のアイドリングストップ車よりもよっぽどストップアンドゴーが多いので早めに交換したほうが間違いないというのが、僕個人の持論です。

軽自動車も早めにオイル交換をしないといけない

そして以前も書いたことがありますが、軽自動車も早めにオイル交換をしたほうがいいのです。

理由は、エンジンに使われているオイルの量が少ないということ。例えば4リットルのオイルを循環させるのと2.5リットルのオイルを循環させるのではどうでしょう?

明らかに量が少ない方が負担が大きいですよね。

少ない量をひたすら循環させるわけです。さらには軽自動車の排気量も問題になります。単純計算だと1300ccと660ccでは排気量がおよそ2倍です。

単純に計算はできませんが、時速60kmをキープするのに1300ccだと3000回転。軽自動車の660ccだと4500回転必要だとするとどうでしょう?

同じ距離を走るのに、毎分1500回転もの差が生じてきます。あくまで単純計算です。

オイルの量がただでさえ少ないのに、エンジンは1,5倍くらい働いている。どうですか?同じNAエンジンであってもオイルに対する負担が大きいのがわかります。

これが軽自動車のオイル交換は早めにやらないといけない理由です。

ハイブリッドカーはストップアンドゴーが多いからオイル交換を早めにやる。いずれにしろエンジンが壊れると一歩間違えば廃車コースになってしまいます。

メーカー基準でもいいんですけど、もうちょっとだけ気を使ってあげてください。

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