ブレーキドラムです。
ブレーキドラムも時として、交換が必要な場合も出てきます。
今回はそんなお話です。
ディスクブレーキとは違って、ドラムブレーキは中にブレーキシューが入っていて、そのブレーキシューがブレーキペダルを踏んだ際に広がってブレーキドラムに密着させて制動を起こすシステムです。
基本的にブレーキパットよりも表面積が稼げるので制動力はディスクブレーキよりも高い。
でも、中に水が入ったりするとなかなか水が出て行かないのでちょっと困ったりします。
予断ですが、ブレーキドラムの内部にグリスを塗るとまったくブレーキが効かなくなります。コレも経験談です。
大型ブレーキのドラムをハブごとはずした際に組み付けるときにグリスが中にちょっとこぼれてしまった。
そうすると恐ろしいことにいくらブレーキを踏んでも全く制動が出なくなってしまいます。
今回はブレーキドラムを交換するときの話。
亀裂が入っています。
車両はサンバーですが、このまま使ってると、シャフトに引っかかっている部分とブレーキドラムの周りが、急激なブレーキング時にばかっと割れてしまう可能性があるために交換となりました。
12ヶ月点検や車検時にはブレーキの残圧や、液漏れを点検するためにドラムを外します。
その際、ドラムは固着しているものが殆どで、プラスチックハンマーで叩いたり、サービスホールにネジを入れてドラムを浮かせたりと、ブレーキドラムを取るのはなかなか骨が折れます。
こういうときに無理に外そうとすると、今回みたいに亀裂が走る可能性がありますね。
それと、やっぱり錆が原因のことも多い。
因みにブレーキローターの研磨って聞いたことがあるでしょう?
ブレーキドラムのインナー研磨もできるということを知っていましたか?
コレは予断ですが、ブレーキドラムの交換についてでした。
もしユーザー車検を通しているひとは、ブレーキドラムにもシャーシブラックを吹いておきましょう。耐熱タイプのものですよ
錆はやっぱり大敵です。
以上ドラムについてでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
気をつけて作業するようにします。
外す前にそうなってないか気にしてみるようにもします。
未だかつて一回だけ遭遇した事例でした。