Categories: 電装系

電子制御と車

先日、整備主任講習にいってきました。
整備主任であれば、実技と法令の講習が毎年義務付けられています。
そこで毎年、ためになる講義を受けてきます。

今年の新技術や、いろいろな整備上の注意点などを教えてもらうわけですね。
結構面白くためになります。
毎年感じることですが、どんどんと自動車というのは電子デバイス化されていくということ。
インジェクションにて、きめの細かい制御をすれば確かに排出ガスもクリーンになる。
キャブ車とは比べ物にならないくらい、電子制御はクリーンにできます。

電子制御スロットルなど、スロットルワイヤーがないんですよ?
スロットルワイヤーがないにもかかわらず、スロットルが開いちゃうんですよ?
車の構造を知っている人間であれば、電制スロットルは考え方だけで違和感がわいてしまう。
なんらかの電気的な故障が起こってしまうと、アクセルペダルの動きに
追従してこなくなるんですよ。スロットルバルブが。

トラクションコントロールからエアバック。はたまたハイブリッドなどなど
末恐ろしいほどコンピューターさんが制御してくれています。
インジェクションの車しか乗ったことのない人に、キャブ車の代車をだすと大変。

「こんなエンジンのかからない車よこしやがって!」

と、怒られてしまうことがあります。それはインジェクションだと、ECUが水温を検知して適正な混合気になるように
燃料噴射量を調整してくれている。でもキャブは違う。ある程度人間の手によって
アクセルを調整してやらないとうまくかからない。
オートチョークが当たり前の昨今、昔の車などエンジンをかけられない人は多いんじゃないでしょうか?

キャブ車には独特の癖があって、構造を理解してクランキングしても、毎日乗っている人にはかないません。
その人が上手く制御しているわけで、一発でかけられてしまいます。
でもまぁキャブ車の場合、故障で立ち往生してしまったときでもある程度なんとか出来た。
プラグがかぶってたら、少し焼いてやったり、エンジンが上手くかからなかった
エアクリーナーを外してクランキングさせてみたり、人間の手で応急処置ができたんですが、
近年の車になると、電子制御デバイスがいかれてしまうと、それこそ応急処置をうけつけてくれない。

そういうところに僕はちょっと悲しみを覚えます。
やっぱりキャブとはいかなくても、初期のインジェクションの頃がいいかな。と、思います

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