一昔前のディーゼルエンジンでは起こらなかった故障が、最近のクリーンディーゼルで増えてきています。
どのようなトラブルかというと、DPF(DPD)の詰まり。
昔のディーゼルと違って、クリーンディーゼルは高圧のコモンレールインジェクタで、きめ細かい燃料制御をしています。
そして、燃料である軽油もそれに合わせて、欧州と同じ成分になった。
それらを最終的にクリーンに持っていくには、DPFと呼ばれる専用触媒です。不純物をDPFで焼き切って、排気ガスをクリーンにしています。
このDPFがなかなかの曲者なのです。
目次
DPFは自動で内部清浄している
DPFという触媒が今のトラックなどには取り付けられています。
ディーゼルパティキュレートフィルターの略で、PMを除去しています。
このDPFは、普段走っている時は自動的に清浄しています。これが走行条件などで、清浄がお行かなくなった時、手動で再生をしほしいとメーターランプを点灯させます。
やはりある程度の距離を走らないといけないわけで、ちょい乗りが多い使い方をするとDPFの再生が追い付かなくなる。
一番よくないのが、手動で再生をしてというランプが点灯しても、途中でやめてしまう場合。
最終的には、診断機を使って強制再生しないと駄目になってしまいます。
そういうことを繰り返すと、DPF自体を目詰まりさせて壊してしまうんです。
DPFが壊れると、30万弱の修理代がかかってきます。
ちょい乗りが多い使い方をするのなら、添加剤を
DPFに負担をかける走行を繰り返していると、本体を詰まらせてしまいます。
もちろん気を付けないといけないのは、エンジンオイル。オイルもDL-1やDH-2など、きちんとした規格のものを使う事。
これを守らないとやはりDPFの寿命が縮まってしまいます。
あまり距離を乗らない場合は、燃料添加剤を入れるのがお勧めです。
トラックメーカーからは純正の燃料添加剤が販売されています。
こちらはいすゞのものです。
ふそうからも純正での燃料添加剤がでています。
インジェクターを洗浄する目的もあるので、ちょい乗りしか使わない人はこれらを使うことをお勧めします。
ちゃんと距離を走る人であっても、たまに入れておくといいと思います。
このいすゞ純正の添加剤は、DPDに堆積したPMを小さくして燃やしやすくする効果があります。
値段も安いしお勧めです。いすゞで買ってください。
今はアドブルーが入手困難になっていて、トラック業界が悲鳴を上げていますね。やはりある程度備蓄は必要なんだなと再確認しました。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。