うちの奥さんが会社の車に乗っている時、キーレスが効きにくいと言っています。
車はAGS搭載のアルト。
会社で使ってる車なので、半年ごとにディーラーで整備をしているようです。
整備でオーダーを出して、翌日使ってみたら全く直ってないということで愚痴っていました。
僕なりにその症状を元に原因を調べてみました。
実際に会社に立ち寄ってもらい、症状の確認などをしてみました。
キーレスの形状はスズキでお馴染みのこのタイプ。スマートキーではなくて通常タイプです。ボタンなどの触り心地を確認したら悪くない。
その症状が再現できるかなと、試してみたらちゃんと開くし閉まりました。
電池を確認したら、新品に交換されたばかりであろうツヤツヤ感が満載でした。
キーレスが効きにくいというオーダーを受けて、ディーラーで電池を交換してきたんでしょう。この時点で症状が再現できない為、全て憶測になります。
まず気になるのが、開かないことが多いけど、閉める時はちゃんと一発で閉まるということ。
ここにヒントが隠されているんだと思います。
キーレスを使うシチュエーションを考えてみます。
朝会社に行って、自分の車から乗り換えてアルトに乗り込もうとする。キーレスを操作しても全然開かない。
しびれを切らせてついつい鍵穴で開けて、盗難防止のピーピー音を鳴らしてしまう。
最初、盗難防止が何故なるのかを理解していなかったらしく、あえなく盗難防止のホーンの餌食になってしまったようです。
キーレスで閉めたらキーレスで開けないといけない。これが盗難防止装置装着車のルールです。
では閉める時のシチュエーションを考えてみます。
取引先から帰って、会社に到着。駐車場に車を入れてキーレスで閉める。まあ閉める時って、取引先について車から降りる時点でもやってるとは思います。
アルトのキーレスは1ボタンタイプです。他のリモコンのように開けるスイッチと閉めるスイッチが別々になっていれば、リモコンのボタンなどの接触不良も考えられます。
1ボタンの場合は開閉時の条件は同じ。つまりリモコンの不良は一旦除外します。
続いて考えられるのは、バッテリーと外気温。特に最近は寒いです。
恐らく一番作動に厳しいのは、朝出勤して初めて車に乗り込むときです。前回乗ってから1日経過してる場合もあれば、休み明けなら2日経過している場合もあります。
そんな朝、ものすごく冷え込んだらどうでしょう?
バッテリーの比重も下がっています。そして、物理的に機械ロッドのリンケージなどにも抵抗がかかるのは想像できます。
恐らくこういう細かい条件が重なって、作動しない時が出るのではないか?と。
多分お客さんの家について、用事を済ませた後、ロックを解除する時っていうのは、さっき車に乗ってきたからバッテリーも充電されてるし暖まっている。ドアロックは問題なく作動するんじゃないかなと。
あくまで仮説になりますが、もし僕が同じ整備を請け負うとしたらキーレスの電池と車のバッテリーの状態が弱っていたら交換、もしくは充電。
そしてリンケージの給油などをしてフリクションを低減させておいて、試してもらうかなと。
再現できないトラブルだと、多分最初は電池を換えて様子を見てもらう!になるんでしょうけど。
本人にしてみたら、リモコンでドアを解錠できないと盗難防止が鳴るということがトラウマになって、嫌なんです。
その気持ちまで汲んで整備に取り掛からないと、問題解決にたどり着くまで時間がかかるんじゃないかなと。
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ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。