変わった実験をしてみました。
12万キロオーバーのガソリン車にディーゼルエンジン用のコンディショナーを使って、どの程度エンジンが奇麗になるのか?
そんな実験をしてみました。
使うコンディショナーはワコーズ製。
もう廃盤になっているものです。それをガソリンエンジンに使ってみたらどうなのか?
ガソリンエンジン用のコンディショナーとディーゼル用の違いってそもそも何なのか?
エンジンの構造は大きくは違いません。
ガソリンエンジンはスパークプラグによる点火をします。ディーゼルエンジンは圧縮による自己着火です。
もちろん燃料が違います。コンディショナーの成分こそ違いますが、エンジンを奇麗にする目的は同じはず。
果たしてどうなるのか?
添加前のエンジン内部の状態を2か所で撮影してみました。
まずはプラグを外して、プラグホールからピストントップの写真。
プラグの焼け具合はこんがりきつね色でまあまあ良いと思います。
燃焼室はこちら。
12万キロオーバーですが、定期的に燃料添加剤やらカーボンクリーニングを繰り返して、今はこの状態です。チョイ乗りばかりを繰り返していますけどまあ普通。
そしてインジェクターを外して吸気ポートを見てみました。
こちらもエンジンコンディショナーを半年くらい前に入れて、徹底的に掃除したばかりなのできれいです。
これらがどのように変化するかを試してみました。
ディーゼルコンディショナーはバキュームセンサを外してそこから注入しました。
センサを外すと二次エアを吸い込むので、回転が上昇。そのまま上昇を続けるのでフェールセーフが入って燃料カットのハンチングという流れになります。
ここから勢いよく吸わせるとノッキングも出てきたので、注入してはセンサを取りつけの繰り返しをしながら入れていきました。
最後は少し面倒になってきたので、ブレーキブースターへつながるホースを外して、そこから吸わせました。
12万キロオーバーのガソリンエンジンに、ディーゼルコンディショナーを一本入れてみたらどうなったか?
もう一度プラグとインジェクターを外して中を確認しました。
プラグはご覧の通り真っ黒に煤けています。最後にレーシングをしましたが、おそらくコンディショナーが抜け切れてないかなとは思います。
それではどうなったか?
まずはピストントップ。
どうでしょう?もう真っ黒けっけですね。
あれだけ乾いていたピストンがここまで真っ黒になりました。
これは、落ちた汚れが燃焼室へ堆積したということになりますね。
ではバルブ廻りはどうか?
やはりまだバルブ廻りにはコンディショナーが残っているところもありました。
他のバルブはまあまあ奇麗になっているのが分かります。
ディーゼル用だとしても、ガソリン車のエンジン内部も奇麗には出来るようです。
その様子はYouTube動画でもあげていますのでよかったらご覧ください。チャンネル登録もお願いします。
メーカーでは明確に商品を分けているので、真似をしないでください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。