ちょっとお勉強になったので
お伝えしたいと思います
ディアマンテ F31A
助手席のパワーウインドウが途中で上がらなくなるというので入庫しました
症状を確認すると、スイッチで上に操作していても
ある程度上がったらとまってしまう。
そしてまたスイッチで上げるとまたある程度あがっただけで止まる。
そんなことを繰り返してようやく一番上まで上がるという症状。
下がるときはいたってスムーズです。
パワーウインドウに抵抗がかかって、挟み込み防止がきいているのかとまずはランチャンネルに給油してみる。
がしかし効果はない。
続いてドアの内張りを剥がしてみることに
ワイヤー方式のレギュレーターなので、ワイヤーなどに給油
それでもまだ上に上げるときに引っかかる。
ボクが思っているのは、パワーウインドウに何かしらの抵抗がかかっていて、
挟み込み防止のような安全機構が働いてしまっているのではないか?という推測。
ここまできてちょっとしたことを試してみることに。
それはレギュレーターからガラスを外した状態で上下してみることに。
これでももし症状が改善されないとなると、レギュレーターとモーターにも疑いがかかってくる。
ガラスを外して試してみると、やっぱり上に上がらない。
もしかしてレギュレーターとモーター自体に抵抗がかかってきているのだろうか?
それにしてもおかしい。この前車検をやったときはこんなことはなかったのに
ここで一度ディーラーに相談してみることに。
そうしたら衝撃の事実がわかりました。まったくもってお恥ずかしい限りです。
まず、ボクが思っていたのは挟み込み防止ではないということ。
挟み込み防止機能というのは、パワーウインドウにある程度の負荷がかかったら反転させる機能のこと。
この場合はパワーウインドウが反転するわけではなくただ止まっているのだけなのでそうではないということ。
ではこれは何かというと、どうやらトップの位置が検出できていないのが原因では?という。
バッテリーなどを外すと、パワーウインドウの初期化をしないといけないんですが、その初期化をしてあげれば直るらしい。
パワーウインドウの初期化は簡単。ガラスを一番上に上げた状態で、スイッチを上げる方向に2~3秒保持する。
これで初期化され、トップの位置も検出されたということだそうです。
で、初期化をしてみたら直ったんですよ。本当に。すげーと感動してしまった。
ちなみに、なんでこのようなことが起きるかというと、3回以上挟み込み防止が働くとこのようにトップを検出しないといけないことが
たまに起きるらしい。あとはバッテリーを外した状態などなど。
今回は一過性の何かのトラブルじゃないかということで解決しました。
それにしてもやはりディーラーは違うなと感動しました。腕がいいフロントマンだと話がスムーズで助かります。
ありがとうございました。
みなさんもパワーウインドウが上がりきらないで止まってしまうときには試してみてください。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。