Categories: 電装系

電子部品の故障は必ず分解せよ

ぼくがモットーとしている一つに、故障した部品は分解するというものがある。
タイトルでは電子部品と書いてあるけれど、分解できるものは全て分解している。
部品の設置で非分解という指示がなされている部品って、結構ある。だけど、小さなピンが折れているとかそんな理由でASSY交換をしないといけない理不尽さがよくあります。

キャラバンのフライホイールも分解した。クラッチディスクは減っていないのに、エンジンの動力がミッションにつたわらない。ミッションを降ろしたら、フライホイールが怪しい。かなり厚みがあった。
きっとこのなかにスプリングが入っているのだろうという予測のもと交換。当然症状は完治したけれど、どうなっていたのかを理解しなければ駄目なのである。タガネではつって、分解して納得した。

今日はマークⅡのドアロックが効かない症状があった。症状を詳しく説明すると、室内で助手席のドアロックをすることができない。ドアロックをしようとすると、アクチュエーターが固まっていて動かないのだ。ドアの内張りを分解して中身を見たら、あきらかにアクチュエーターが不良になっていた。
ドアロックアクチュエーターにつながっているカプラーを外してもうんともすんともアクチュエーターが動かないからだ。ドアロックを交換後、分解を試みてみた。

そうしたら中のモーターが焼きついていた。部品を交換して終了とするのではなくて、分解することでどのような故障かを理解する。そうするともしかしたら、同様の症状が現れた車を応急処置ができるかもしれない。
ドアロックのモーター部分は当然非分解とされていた。だけどマイナスドライバーをガツンと打ち込んで分解してみると、なんてことない構造だった。綺麗にドライバーを打ち込めれば手作業でOHだって可能だと思った。
電子部品の故障は必ず分解する。これをしている整備士とそうでない整備士では大きな差がでてくると思います。
故障した部品の構造を知り、どのような故障が中でおきているか。もしかしたらなんとか直せるのではないか?
そういうことを知るためにも壊れた部品の分解はとても大切な、自分の糧になるのであります。

周りから見たらまたあいつ何かやってるよ。という目で見られることもありますけどね(笑)
それでもボクは今日もバラバラにするのである

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