車検

電子車検証にまつわる注意点と疑問点などを再度まとめてみた

電子車検証が新年早々にスタートしました。ぼくも現物を1月5日に確認して、電子車検証アプリを使ってみたり、陸事の人に言われたことなどを耳にしました。

それらを一旦まとめてみます。電子車検証の公式HPもあるので、そちらのQ&Aも踏まえてわかる限りの情報になります。

電子車検証とはどんなものか?

電子車検証は従来の車検証A4サイズの半分くらいの大きさ(A6相当位)になっています。必要最低限の情報を表面に記載して、詳しい内容はICチップに情報が入れられています。

必要な詳細を確認するには、電子車検証閲覧アプリを介して読み取らないといけません。

これは、車関係の業者や会社だけではなく、個人のスマートフォンにもアプリを入れて使うことができます。

ただNFC対応のスマートフォンでないとだめです。iPhoneなら7以降じゃないと読み取れません。

電子車検証に記載されているのは以下の通りです。

・車の登録ナンバー

・初年度登録

・車の詳しい情報

・使用者の名前

従来の車検証に記載してあって、なくなったものは

・使用者の住所

・所有者の名前、住所

・車検の有効期間

つまりこれらの情報を読み取りたければ、アプリを介して読み取るしかないということです。

電子車検証になった最大のメリットは、これから先車検の時登録作業をオンライン化できること。

今では指定工場であっても車屋さんが、適合証や旧車検証をもって陸事に行き、新しい車検証を発行してもらいました。

今後は車屋さんで新しい車検証のICチップを使い、オンラインで情報を上書きすることができる。

ユーザーさんへのメリットは、多分代行料として取られていた費用が、安くなったりすることですね。この費用は車屋さんによってまちまちになると思いますけど。

わざわざ陸事に行かなくても車検を完結できるようになれば、手間が減ります。もちろんその分手数料だって減るんじゃないかなと。

電子車検証の取り扱い注意点

続いて、電子車検証の取り扱い注意点について。

・折り曲げてはいけない

・ダッシュボードの上等、過度な高温になる場所に長時間放置することは避ける

・ICタグを切り取ってはいけない

・コピーはしないほうがいい(公式HPには記載がないですが、僕の管轄する陸事職員に言われ)

電子車検証をコピーすることについて

1月6日に陸事に登録に行った際に、電子車検証のコピーはやめてくださいと言われたそうです。

車検証をコピーしてはいけないという事の理由について、その場で掘り下げて質問をしなかったので真意は不明ですが(登録に行ったのが自分ではなかったので)、ICチップに悪影響がでるということです。

これについてツィッターで情報を伝えたところ、フィーダー付きのコピー機で読み取る際に曲がるからではないか?という意見がありました。

僕もそうではないかなと思ってはいます。そもそもコピー機って蛍光ライトのような光を使ってスキャンします。この光だけでICチップに影響が出るのなら、免許証やカード類のコピーだって駄目でしょうと。

ただ、これらのカードってかなり硬くて強固。電子車検証はかみっぺらのようにペラペラしています。

明らかにICチップの耐久性に問題がでるんじゃないかなと。その辺りを踏まえて陸事の人がそのように伝えてきた可能性があります。

電子車検証公式HPにはコピーの有無について記載はありません。

このようなQ&Aだけあります。

Q、電子車検証をコピーしたものから車検証閲覧アプリで車検証情報を読み取ることはできますか?

A、車検証閲覧アプリで車検証情報を読み取るには電子車検証本体が必要です。
よって電子車検証のコピーから車検証閲覧アプリで車検証情報を参照することは出来ません。

電子車検証公式HPより引用

このような記述があるので、コピーされることに関しては想定内のようなニュアンスであることはわかります。

ただし、電子車検証公式HPよりきちんとした見解がないので、コピーはとりあえず控えたほうがいいのかなと。

しかし車検証をコピーする機会って、たくさんあります。

・任意保険の加入

・リース車の車検完了報告

・勤めている会社へ自家用車として登録する場合

・営業ナンバーで、各種機関へ提出する時

などなど。この場合どうするのか?と。

とりあえず電子車検証がスタートしてから3年間は「自動車検査証記録事項」というA4の用紙を一緒に陸事で発行してもらえます。

これを各種機関に提出すればいいと、陸事の人には言われたようです。それを紛失してしまったら、車検証閲覧アプリで内容を読み取ったPDFを印刷する。

この2点ですね。

そもそも電子車検証には使用者の住所、所有者の名前と住所、車検の満了期間さえ書いてありません。これをコピーしたところで、任意保険の加入に使えるのか?

各種手続きの確認につかえるのか?というと、明らかに情報が不足していると思います。多分、自動車検査証記録事項か、車検証閲覧アプリのPDFデータを印刷したものを提出しないと結局は駄目じゃないかなと。

つまり電子車検証をコピーしても、情報が少ないので役に立たない?と僕は思います。

とりあえず、現段階でわかっていることは以上です。

困るのは、車検の満了日を簡単に確認ができなくなった点ですね。検査標章という車検ステッカーを見るか、車検証を見るかで今までは確認できました。

これが、車検証をみても電子車検証には載ってないので。個人でも車検証閲覧アプリを使う日が来るかもしれませんね。誰でもアプリは落とせますので。

これから小型車・普通車を新車で買う人は電子車検証になります。小型車・普通車を車検に出す人も電子車検証になります。

それ以降は車検をやったタイミングで切り替わっていきます。

来週から本格的に社会も動き出します。コロナには十分気を付けてください。

実際にコロナになりましたが、結構しんどかったです。

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