いつも馴染みのお客さんからこんなご相談を受けました。
「おじいちゃんがね、電動カーの鍵を無くしちゃったの。なんとかしてちょうだい!」
で、電動カーっすか・・・。
電動カーといっても、メーカーはたくさん出ています。自動車メーカーが作ってるのもありますけど・・。メーカーも不明なので、とりあえず出張してみました。
到着!これはまた年期の入った電動カーですね・・。
とりあえずこの手の修理は、とにかく車体番号などを刻印してあるプレートを探すところからスタートです。
メーカーもよくわからない・・。
SUPER POLCAR?スーパーポルシェって一瞬読んでしまった。
メーカーはどこかな?
座席が横に回転するみたいでカウルに貼ってありました。
FUKUSHINというところの電動車いす?と書いてあります。
この時点での選択肢は2つ。
・メインキーシリンダーを外して、鍵屋さんに鍵を作ってもらう。
・メインキーシリンダーごと交換してしまう。
電動カーのメインシリンダーをはずせ!
キーを作るにも構造を知るにも、シリンダーを外す必要があります。
早速隣でおじいさんが座って見ている中、電動カーを分解します。バラバラにしたらおじいさんショックで気を失わないだろうか・・?
フロントカウルのネジを数本外すと、メインキーシリンダーの裏側にアクセスできました。
ものすごい単純だ・・。
部品が取れなければ車のメインシリンダーを移植してやろうか?
めちゃくちゃシンプルな作り。
5極のカプラーです。最悪部品が注文できなくても動けるようにはしてあげられそう。その時は盗難防止の鍵はチェーンタイプのものにしてもらう?
どうやらキーシリンダーにはキーの刻印があります。
この番号と電動カーの話を鍵屋さんに携帯でかけてみたら、作れなくはないだろうけどシリンダーをASSYで交換するのと同じくらい、もしくはそれ以上費用かかりますよ。
とつれないお言葉・・。
しょうがないので、メインキーシリンダーASSYで交換するようにします。スズキのセニアカーは3000円前後でメインシリンダーを売ってるみたいだから、このメーカーも大丈夫でしょう。
メーカーHPもあるし、一応現行タイプみたい?なのでなんとかなるかな。
まってて下さいおじいさん。きっと鍵を付け替えてあげますからね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。