前に雑誌を読んでいたら、RX-7の次期型が電動アシストターボを採用してくるというようなことを書いてあったのを思い出しました。
その時は
「ふ~ん。なんだかわからないけど新しそうだなぁ」
と、思ったんですよね。でも電動アシストターボって一体どんなものか知らなかったので、ちょっと調べてみました。
電動というだけあって、回転軸にモーターを備え付けているそうです。
回転軸にモーターを備え付けているということで、低速時に排気圧力が足りないときは電動で回して過給を立ち上げることができるそうです。
通常のターボチャージャーでは、低速時には排気ガスの圧力が足りなくてタービンを回せないため、ある程度の回転域に立ち上がってくるまでターボが効きません。これがいわゆるターボラグと呼ばれるもので、昔の車のターボほどその傾向が強いです。
昔のターボはどっかんターボと呼ばれて、ターボが効くまで時間がかかりますがその代わりにターボが効いてきたらいきなりパンチ力のあるパワーを発生するわけです。これはターボ自体が大きいものを採用しているからです。
最近のターボは小さなタービンをつけて、排気圧力の低い状態でもターボの羽を回せるようにしているので、低速域から効いてきます。
電動アシストターボは、この低速域の排気ガスの圧力が弱い時はモーターで駆動してタービンの羽をまわすことでターボラグをなくしているわけですね。なかなか素晴らしい発想です。
しかし、それだけで終わらないのが電動アシストターボのすごいところ。近年モーターと呼ばれる部品には当たり前の機能となってきた
「回生」
これはモーターを回す必要がない時に、モーターの抵抗を充電へ回すというものです。
ハイブリッドカーでよく聞くようになった回生ブレーキと同様のシステムですね。エンジンブレーキなどをかけるとき、ターボは必要ないわけですよね?だけど、エンジンがかかっているので、排気ガスは発生しているのである程度ターボチャージャーの羽は回っています。
この余分に回っているターボの羽の力を電気として発電させるというシステムです。ハイブリッドターボと呼ばれることもあるそうです。
そう考えるとなかなかすごいシステムですよね。電動アシストターボの見分け方は、おそらくターボチャージャーに配線がでているんだろうなと想像します。
まあ、ターボの回生エネルギーっていうのがどの程度の電力になるかは未知数ですけど、いたるところで回生エネルギーとして回収すればどんどん低燃費になることは間違いないですからね。
電動アシストターボとはでした。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。
コメント
熱の問題は大丈夫なのでしょうか?当然排気側とも同軸上にモーターが接続されると思いますが・、絶縁油などを使って冷却するのでしょうか?
プリウスなどの電動エアコンに入ってるコンプレッサーオイルは絶縁オイルです。エアコン修理をするといった時きちんとした絶縁オイルを使わないといけないんですが、ネット上で売っている絶縁オイルって性能が低いんですよね。デンソーなどが作っているオイルは絶縁性能が高いので、電動アシストターボもそういったオイルが使われるのかな?