アイドリングストップネタです。本日はマツダのデミオです。
スカイアクティブGで、エンジンはP3というものを積んでいます。
i-STOPと呼ばれるマツダのアイドリングストップ付きのモデル。
DEJFSという型式です。
i-STOPの警告灯が点滅したということで、バッテリーを新品に交換したそうです。i-STOP警告灯は消えたけど、アイドリングストップしないという。
オレンジマークのi-STOP警告灯。これが点いている時はシステム異常。バッテリーが弱かったので新品に交換して警告灯は消えた。
だけどアイドリングストップしない。
原因は何か?
まずはこのデミオに搭載されているアイドリングストップであるi-STOPの作動条件から見てみましょう。
i-stop作動条件
以上がi-stopの作動条件です。たくさんありますねー。これは取扱説明書から抜粋しました。
まずは、症状の再現から入ります。
アイドリングストップをさせるために必要なことを全て守ってテスト走行をしました。運転席シートベルトをして、曇り止めはOFF。全てのドア・ゲートは閉まっています。アドバンスドキーも持っています。
エアコンの温度設定は外気温が1度しかない寒い日だったので、25度より低めの設定にしておきました。
バッテリーは確かに専用バッテリーがついています。ただ、当社で取り付けたものではないですし、純正でもなさそう。
もしかしたら電圧が低いのかもしれない。
とりあえずエンジン・ミッションを温める意味を込めて暖機を十分に行って、走り回ってみました。
走り回ってわかったこと。
1、緑のi-stop表示灯がほとんど点灯しない
(この緑のi-stop表示灯が点灯しないとアイドリングストップ作動状態になってない)
2、たまに緑のi-stop表示灯が点灯する。その際、アイドリングストップはしない。
(点滅したのちに、表示灯が消えてしまう。決してブレーキ踏力が弱いわけではない)
かなりの距離を走り回り、室内の温度も相当暖まってます。間違いなくアイドリングストップしてもおかしくない状況下にあると思います。
が、OBD2をつないで、各データをモニタリングしてみました。念のため。
水温は95度くらいまで上がっている。バッテリー電圧も悪くない。
なんでアイドリングストップしないのか?それ以前になぜ緑のi-stop表示灯が点灯しないのか?
i-stopが作動する時は、緑の表示灯が点灯してないといけない。これが点灯していないとスタンバイ状態にならない。
ダイアグコードは何も入力なし。
ここでもう一つ説明書に書いてあった注意書き。
アドバンストキーが正常に作動しないとき、緑のi-stop表示灯が点灯しても停車時に消灯し、アイドリングストップしません。
そうです。スマートキーの電池が怪しいということ。
参考までに、このアドバンストキーですが普通にリモコンは効きます。さらにはエンジン始動も何もかもが正常に働いています。
しかし交換してみる価値はあると思い、交換してみることに。
ボタン電池はCR2025が1つだけ使われていました。
キーの電池を交換してテスト走行してみたらどうなったか?
嘘のように治りました。
エンジンをかけて走り出したらすぐに緑のi-stop表示灯が点灯。信号待ちで普通にアイドリングストップしました。
うーん。単純明快。
というわけでバッテリーを交換してもi-stopが効かない症状で困っている人は、スマートキーの電池も交換してみてください。
もはや車の現代病ですね。アイドリングストップが効かないっていうのは。
アイドリングストップバッテリーも値段が下がってきましたね。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。