デリカ PD6W 勝手にドアロックがかかる故障 ドアロックアクチュエーター交換

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ミツビシのデリカで、型式がPD6Wという車です。

勝手にドアロックが落ちてしまうというので入庫しました。

症状を確認してみると、車を走行したあとにエンジンを止めて鍵を抜く。車から出た後、何もしないでいても勝手に集中ドアロックがかかってしまうという。

早速試してみたら、ドアを開けて閉めた後、ルームランプが徐々に減光して完全に消えてから間もなくドアロックがかかった。オーナーはこれで車をインロックしてしまいかなり焦ったということ。

原因はドアロックのアクチュエーターでほぼ十中八九間違いないけれど、いろいろと試してみた。

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勝手に集中ドアロックがかかってしまうデリカ。

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いろいろなケースを試すために、ドアの内張りをはがします。

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ドアハンドルのパネルを外した後、ここに内張りを固定しているビスが1本あります。これに気をつければあとはクリップだけです。

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まず試してみたことは、パワーウインドウのスイッチについているセンターロックのボタン。室内から全てのドアロックをON、OFFさせるやつです。これに繋がっているカプラーを外す。この機能をキャンセルした上で、トラブルが再現できるかをテスト。

そうしたらやっぱり勝手にドアロックがかかってしまった。

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続いて試してみたのがキーレスの電池を外した状態ではどうかということ。もしキーレスのリモコンが誤作動していたら、診断ミスになるのでそれを点検。

キーレスのリモコンをキャンセルしても結果は同じ。やはりドアロックが勝手に落ちてしまう。

それでは最後に試したのが、運転席のドアロックのアクチュエーターにつながるカプラーを外した状態で再現。

これはやっぱりトラブルは再現されませんでした。まあ集中ドアロックを感知させているのがこの運転席ドアロックなのでこの結果はわかっていました。

ということで、このケースの場合は運転席のドアロックアクチュエーターが不良になっているということです。ドアロックアクチュエーターを交換することにしました。

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ドアロックのアクチュエーターにはいろいろなロッドが連結されている。

それらを全て外さないといけません。

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ドアロックアクチュエーター自体は3本のネジでとまっているけれど、これが緩み止めを塗布されているのでかなり固いです。舐めないようにしましょう。

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きちんとサイズにあったドライバーで回す。

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ガラスのレールも邪魔なので外します。

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なんとか苦戦をしながらもドアロックアクチュエーターを外しました。

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知り合いに三菱の整備士が何人かいるんですが、みなさんこの症状とテスト結果を伝えたら口をそろえて

「ドアロックアクチュエーター不良」

ということを言いました。

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品番です。

値段は13800円。(平成27年現在の価格です)

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このドアロックのどこがいけないのかというと、ロッドが重みに耐えきれなくて経年劣化で落ちてしまうという。

この確証が得られないんですが、壊れているのは間違いなさそう。

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新品につけかえます。

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ちなみに最後になって気がついたけれど、ドアのアウターハンドルを外せばドアロックにつながるロッドの脱着は超簡単でした。くそー。

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確かロッドは4本つなげるはず。

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完成です。

テストしてみると確かに症状は直っています。

壊れた部品を分解してみたんですが、ここがおかしいという問題点が見つけられなかったのがちょっと納得いかなかった。ロッドが緩くなって落ちてしますという割には、ロッドの抵抗がそんなにゆるゆるでもなかったけど。

とりあえず交換に踏み切ったのは、いろいろなテスト結果を踏まえて自分なりにドアロックアクチュエーターしかないなという結論に達したこと。

知り合いの三菱整備士のみんなが背中を押してくれるアドバイスをくれたこと。

この2つです。

本来なら、問題点を不良になった部品から検証して見つけるはずが見つからなかったのが悔しい整備となりました。

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