今回はデファレンシャルについて。
デフという部品は左右のタイヤの回転差をうまく振り分けながら動力を伝達している部品です。カーブを曲がると内側のタイヤと外側のタイヤで回転差がでます。
これらをデフの内部で吸収してミッションからの回転を伝えています。
このデフのオーバーホール時期はどのくらいを考えるか?
デフにもいろいろと種類があります。LSDという回転を制限するデフ。機械式タイプのLSD。ビスカスLSD。トルセンLSD。オープンデフなど。
駆動方式がFFで、リヤの車軸にはデフは使われていません。ただタイヤのハブにベアリングがあり、そこで回転をするだけ。
デフが使われているのはあくまでも駆動するタイヤの車軸です。FFであれば前輪。RRであれば後輪。FRであれば後輪のそれぞれ真ん中付近にあります。
デフのオーバーホールを考えないといけない時はどんな時か?スポーツ走行が目的で機械式のLSDが入ってる場合は、走行を繰り返すうちに効きが弱くなります。そうなった場合オーバーホールを考えるでしょう。
それ以外のデフでオーバーホールを考えるとすると、うなり音が出始めてきたら。デフオイルを定期的に交換していても、たまにうなり音が発生することがあります。
デフのオーバーホール時期は効きが弱くなったら、もしくは異音を発生するようになったらになります。
デフのオーバーホール費用はどのくらいかかるか?
これは駆動方式によって大きく変わります。FFなどはエンジンを横置きに積んでいます。その横にミッションがあって、ミッションケースの中にデフが入っています。
対するFRになるとミッションからプロペラシャフトを介してデフへ動力が伝わる。デフケースは単体で存在しています。リジットタイプのサスペンションならアクスルケースの中にあります。
それにしても、ミッションケースからデフと取り出すことを考えれば工賃が大きく変わってきます。
デフ本体の値段は10万円前後。ここに脱着して分解・オーバーホールの費用が加算される。
デフのオーバーホール費用は8万〜25万円くらいかかってきます。
ガソリンスタンドでアルバイトをはじめ、その後指定整備工場へ就職。
働きながら、3級ガソリンエンジン、2級ガソリン自動車の整備資格を取得。2級整備士の資格を取得後整備主任に任命され、自動車検査員の資格を取得。
以後、自動車整備の現場で日々整備に励んでいます。
現役自動車整備士であり、自動車検査員。YouTuberもやっています。車の整備情報から新車、車にまつわるいろんな情報を365日毎日更新しています。TwitterやInstagram、YouTubeTikTokも更新しているのでフォローお願いします。